SNUG Journal

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行! 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「対話の場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行!
 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「話し合いの場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

【第29号】地球沸騰化の時代に徒然なるまま、4コマ漫画つき!

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の  長谷川友子です。

 さて今回は29号。今週は体調不良により断片的にしか動けませんでした。そんな中ですが、今回はとりとめのない思いなどをお届けしようかなと思います。ぜひ最後までお読みください!

 ところで、最近はブログに掲載する現場の写真が少なく、かといってサムネイルがないブログはなんだか寂しい…。ということで、前々回からブログの挿絵を自分で描いています。挿絵からSNUGらしさ(?)を感じていただけたら嬉しいです。インスタグラムにも挿絵をアップしています。

 

体調を崩して思ったこと

 もともと私はカラダが弱く、特にメンタルヘルスと自分の生活、お仕事との関係性には常に緊張感があります。

 今回、私自身の健康について少しだけ書いてみようと思います。同じように心身のバランスを保つのに苦労しながら日々生きている方はいらっしゃいますよね。その一つの要因として…。

 暑い!!!…ここ一週間、札幌の気温は劇的に変化しました。私の周囲でも体調を崩している方が多いようでした。「地球沸騰化」と呼ばれるほど、気候変動により地球の平均気温が(劇的に)上がっていると言われています。ここ最近さらにこの「沸騰化」という言葉が生活に侵入してくるように思いました。

 今週の私は、気温や日光量が変化したことで自律神経がボロボロに。ここ最近は不眠と過眠を繰り返し、ベッドから起き上がれない日が増えました。涼しくなりかかった夕方に重たい身体を起こす日々。

 もう少ししたら私の身体が周囲の変化に慣れてくるといいなと思いながら、季節や天気によって変動する自分の心身との付き合い方を考える日々です。皆さんは元気にしていますか。 

 対話も、思考も、創造も健康があってこそだと痛感します。

 

このブログを書ける、届けることができるよろこび

 そんなこんなで予定をキャンセルさせてもらったり、周囲にたくさん助けを借りて過ごした一週間。金曜日発行の「SNUG Journal」も週末にゆっくり書くことに変更しました。

 なかなか元気に過ごせない中ですが、このブログ「SNUG Journal」は「SNUGの長谷川友子」として社会につながることができるメディアなんだなと思います。最近久しぶりに会った友人に「ジャーナル読んでるよ」と声をかけてもらったり、思いがけない方に「いつも読んでます」と言っていただいたり。

 このブログの閲覧数は定期的に確認していますが、読んでいるよと声をかけていただくと驚きとともに感動があります。また「ブログ」ではなく「スナッグジャーナル」とタイトルも覚えていただいたりするのが密かに嬉しいです。

 次号で30号を迎えるこのブログ。SNUGのペースで発信したいことをお届けできる幸せを大切にしながら、皆さんとともによりよい社会を考えていきたいです。

 

レジリエンスといえども・・・取り留めのないままに

 体調を崩したり思わぬストレスに晒されたとき、自分の習慣やタスクが滞ったり続けられなくなったりしますよね。私はそんなとき「レジリエンス」という言葉が脳裏によぎるのです。

 「レジリエンス」とは、こんな意味です。

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「弾性(しなやかさ)」を意味する英単語です。「レジリエントな」と形容される人物は、困難な問題、危機的な状況、ストレスといった要素に遭遇しても、すぐに立ち直ることができます。*1

 そのほかにも「レジリエンス」という言葉を調べるとたくさんの説明が出てきます。細かい説明は置いておくとして、私は「レジリエンス」という言葉を聞くたびに関連して浮かぶ言葉があります。その言葉とは、「継続は力なり」。

 私にとって「継続は力なり」という言葉は、やや呪いに近いニュアンスがあります。「継続できなかったら力にならない」と言われている気がして。…読者の皆さんは私のように穿った捉え方はしていないかもしれませんね(笑)。でも、少なからず「継続は力なり」信仰は存在するように感じますし、正しいのかしれません。

 事実、私も元気なときに聞く「レジリエンス」という言葉は「いい概念だ〜!」と思います。

 が、一方で元気がないとき、「レジリエンス」という言葉は、「継続しろ〜継続できないんだったら回復しろ〜」「ストレスにも強くあれ〜」 「病めるときもしなやかであれ〜」と言われているような…そんな卑屈な気持ちになることもあります。

 レジリエンスは大事だけれど「すぐに」回復するのではなく回復なり修正なり継続し直したりしていくのは一人ひとりのペースでいいこと、そして何をもって継続とするかは人それぞれだということを忘れないでいたい。

 そしてすぐ回復できないとき、継続できないときはみんなで知恵を出し合ったり考えたりするという選択肢や仕組みがあるといいなと思います。そのためには安全で公正な対話と、一人ひとりの多様な背景を学び合う場が必要です。そんなことを思っています。…今回はやけに取り留めがないですね。お許しくださいませ。

 

【新コーナー】
 対話の場づくり屋SNUGの長谷川友子による4コマ漫画「たいわのふしぎ」をスタートします。

 新聞(?)には4コマ漫画がつきもの(??)ということで、今回からお手製4コマ漫画がスタート!気まぐれに続けていく予定です。イラストを通して、対話で起きることなどを少しつづお伝えしていきたいです。

 

 

結び

 さて、今週のSNUG Journalはちょっとローテンションでお届け。ちょっと変わった回でしたがいかがでしたか。まだ6月だし…なんて言わず、水分と塩分と睡眠をしっかり摂りましょうね。

 次回は30回!何かしたい…。もしかしたらインスタやFacebookで何か協力を乞うかもしれません。
 今年も暑い夏が来そうです。みんなで現在地を確認しながら一緒に生きていきましょう。では、また来週の「SNUG Journal」で。

 

2024年6月15日土曜日夜
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

*1:リクルートマネジメントソリューションズ「レジリエンスとは」

www.recruit-ms.co.jp

2022-08-23(閲覧2024-06-15)

【第28号】SNUGの夏が始まるよ!インターン生、これからの授業、拡大版おすすめコーナーほか

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「  対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の  長谷川友子です。

 6月の初めてのSNUG Journal。札幌はやっと初夏らしくなり、今日は25度くらいまで上がりました。

 さて今回は28号。今回はSNUGの近況と、ゆっくり進むSNUGのインターン、そして拡大版ゆうこのおすすめ作品・コンテンツコーナーお届け。ぜひ最後までお読みください!

 

今週のSNUGの動きは?

 今週は教室でコミュニケーションを学ぶ場を見学したり、久しぶりの方と再会しSNUGが提供している対話のエッセンスを凝縮した対話の基礎研修「きくとうワークショップ」の参加者の変化をお聞きしたり、これからのお仕事について、業務連携しているプロジェクトのミーティングなどをしていました。

 また、私長谷川友子は「ジェンダーベースドプラットフォー ム構築事業」(事務局:公益財団法人さっぽろ青少年女性協会)のコアメンバーとして活動中。先日は第2回目の会議が行われました。

 

SNUGは新たなインターン生を迎えました!

 それから今週は、SNUGに新たなインターン生が仲間入り。SNUGのインターン制度はまだ整備されきっているとは言えません。だからこそ今は一人ひとりのニーズに合わせたインターン活動を模索できればと思っています。

 もし公正な対話やファシリテーションなどにご関心があるユースでSNUGとともに学びたい方がいらっしゃればSNUGホームページのお問い合わせフォームまたはInstagramのDMにてメッセージをくださいね。

 

北海道大学大学院環境科学院の山中康裕教授と授業でコラボします!

 さて、来月北海道大学大学院環境科学院の山中康裕先生と一緒に授業をします。

 内容はなんと!「エクイティを実現する対話の場」について(予定)。学生さんや参加者とともに公正な対話の場や参加について考え、練習するプログラムを予定しています。

 この授業は環境科学院の学生さん向けですが、ご興味のある方はどなたでも参加していただけます(高校生でも!)。ご興味のある方はぜひ以下の日時を空けておいてくださいね。

日時:7月20日(土)13:00~16:00
場所:北海道大学大学院環境科学院構内
申込方法:現在準備中、Coming soon...!

 ちなみに、北海道大学大学院環境科学院では7月半ばくらいまで「わたしたちのエクイティ・トレーニング」「変化の時代における札幌のサステナビリティを教育面から考える」「場づくり×ウェルビーイング〜ほしい未来に向けて一歩踏みだそう〜」など大学院生向けの連続授業が大学院生以外にも公開されていますので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。

 

拡大版:ゆうこのおすすめ作品、コンテンツコーナー!

 このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめの作品やコンテンツを紹介します。

 ちょっと今回はですね、前回できなかったこのコーナーを拡大版でお届けしようかなと思います。読者のみなさんの何かのきっかけになればと思っているので、いろんな分野のコンテンツをご紹介したいなと思っていたところでした。

 今回は、「読む」「見る」「聞く」の三つの観点でおすすめをご紹介します!

 

「読む」

アニー・エルノー著、堀茂樹・菊池よしみ訳
『嫉妬/事件』より「事件」(2022年、早川書房
 アニー・エルノーは1940年、フランス北部生まれの作家で2022年のノーベル文学賞受賞者です。ちなみに、ノーベル賞は個々の作品というよりもその作家の全体的な業績に対して与えらます*1

 中編小説「事件」は「一九六三年の十月、ルーアンで、わたしは生理がやってくるのを一週間以上待っていた。」という文章が象徴するように、少女が意図しない妊娠が発覚し、中絶し、その後生きる様が書かれた小説です。

 当日のフランスでは、妊娠中絶は違法でした。この小説の解説者である獨協大学井上たか子教授は「この淡々とした記述が含んでいる恐怖にも似た不安を、自ら経験したことのある女性は少なくないだろう。*2」と書いています。

 私はもちろんこの小説のテーマが重要だと思う一方で、この物語をドキュメンタリー的なものとして「現状こんなことが起きているんだ」ということを知ってほしいのではないのです。

 むしろ、上記に書いた井上さんの解説文にあるように、この小説の文体は「淡々とした記述」です。この「記述」は誰かに読まれ倫理的な判断をされることに一切怯まないおごそかな態度が一環しています。短編よりは長く一冊には満たない長さの中編小説です。文庫本になっているのでぜひお手に取って読んでみてください。

 今回おすすめしたのは「事件」でしたが、私は著者の「シンプルな情熱」という作品が好きです。いや、好きというよりも…びっくりしちゃったというか…「記述」の荘厳さに愕然とした経験があります。こちらも加えておすすめです。

 

「見る」

東大TV「星加良司『無駄とされる人々』ー公開講座「無駄」2016年」

www.youtube.com

 今回はYouTubeの動画をおすすめします。障害と社会の関係についての理論研究をされている(講義より)東京大学先端科学技術研究センターの星加良司教授の公開講義。

 この講義はスライドなし(現地でレジュメはあった様子ですが)です。この講義は障害と社会に関して。

 この講義をなぜここで取り上げるのかというと、シンプルで力強い問いかけがあるから。星加先生は講義の中で聞き手にこう問いかけます。

「皆さん、『障害者』という存在はいつからあると思われるでしょうか?」

 そしてこう続けます。

「それは人類が誕生して以来ずっと一定割合でいたでしょう、人類の歴史とともに障害者という存在がいるとおそらく多くの人が思われたと思います。ある意味でそれは正解なのですが…」

 さあ、この続きはこの動画で!!

 

「聞く」

ポッドキャストY2K新書」(制作:TBS ラジオ)

open.spotify.com

 Y2Kという言葉、ファッションが好きな方は聞いたことがある言葉かもしれません。Y2Kとは2000年代前後にトレンドとなったファッションやカルチャーのこと*3

番組の概要はこちら。

小説家の柚木麻子(1981年生まれ)、振付師の竹中夏海1984年生まれ)、DIVAのゆっきゅん(イマジナリー1989年生まれ[リアルは1995年生まれ])。「Y2K(2000年代)のカルチャーが大好き」という一点で繋がった3人が、みなさんの想像を超えるドライヴ感でY2K愛を語ります(ポッドキャストの説明より)。

 一番びっくりしたのが、「作家の柚木麻子さんってこんなにしゃべるんだ…」ということ。そしてお三方のカルチャーへの造詣が深いがまあ深いこと。尊敬するより呆れるくらい(笑)。

 そんな中、この回をピックアップした理由。それは、柚木さん自身が「かつて熱狂したある作家がジェンダー平等へのバックラッシュ作品を描いたこと」とどう向き合うか、悶え苦しみながら語っている点です。でも笑っちゃう。切なく身に迫るドキュメンタリー。いや、エンターテイメント。いろんな立場があることも踏まえた結果、「だって分断がいちばんよくないよ!!!!!」というフレーズがデカボイスで叫ばれます。

 そのほかの回もぜひ聴いてみてください。2000年代前半を生きた方は(そうでない方も)ご自身がフィットするワードがるはず。

 

 これにて、今回の拡大版:ゆうこのおすすめ作品、コンテンツコーナーは終わりです。

 

結び

 ブログを書いていると部屋が冷え込んできました。まだまだ寒い北海道です。皆さんのお住まいはいかがですか。

 …今回も文字ばっかり!になってしまいましが、今回のSNUG Journalでした。28号ということでそろそろ30号になります。30回はなんだかキリがいいから、企画でもしようかな、なんて思っています(ノープラン)。

 では、また来週も「SNUG Journal」でお会いしましょう!

 

2024年6月7日夜
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

【第27号】広げよう!子どもの権利条約キャンペーン、SNUGの密かな新たなチャレンジ!など

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「 対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の 長谷川友子です。

 先週、SNUGのインスタグラム、Facebookのストーリーズで発行が遅くなると連絡しましたが、予定よりも遅くなってしまいましてSNUG Journalは二週間ぶりのお届けとなります。楽しみに読んでくださっている方、お待たせしました!

 気がつけば、5月最後の日。そろそろ夏も始まる季節かと思いきや、肌寒い日が続く札幌です。

 さて今回は27号。今回はSNUGの近況と、SNUGが賛同しているキャンペーン、そしてこのジャーナルが発行されない間に何をしていたかについてお届けします。ぜひ最後までお読みください!

 

最近のSNUGの活動は…?

 最近は、今年度後半に始まるであろう事業の準備をしていました。まだ公開しているものは少ないのですが、ミーティングなどやりとりをしながら内容を詰めたり、書類を作成したり。また業務連携している会社さんでのワークショップ事業なども継続中です。

 

(実は)対話の場づくり屋 SNUGは「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」の賛同団体です!

 2021年度から対話の場づくり屋 SNUGは「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」について賛同しています。キャンペーンの期間は、2019年から2029年までを予定しているそうです。

 キャンペーンの説明がこちら。

日本社会において、「子どもの権利」の概念が浸透し、国、自治体、家庭などのあらゆるレベルにおいて、子どもの最善の利益が確保されることができるような社会状況をつくることを目的として、ネットワーク構築、政策提言、啓発等の活動に取り組みます*1

 国連で子どもの権利条約が採択されたのが1989年、日本は1994年に批准しました。この「批准する」とは、「国が条約の内容を確かめ条約にくわわる手続きをとること*2」です。

 SNUGの活動は、2020年度はじめにユース世代の抑圧に課題感を持ったことからスタートしました。ユース世代が尊重されるための根拠として、当時の私は「子どもの権利条約」を学びとても衝撃を受けました。

 子どもの存在を「弱くておとなから守られる存在」という考え方から、ひとりの人間として人権(権利)をもっている「権利の主体」だという考え方に転換させた条約だと知ったからです*3

 ユース世代の年齢は子どもの権利条約が定める18歳未満の「子ども」だけにとどまりませんが、少なくとも高校生くらいの年齢までは4つの原則「差別の禁止」「子どもの最善の利益」「生命、及び発達に関する権利」「子どもの意見の尊重」*4が明記されていること。子ども、ユース世代に対して取り組みをしてきたSNUGは、日本社会にある年功序列的な価値観、経験至上主義的な価値観を課題として捉えています。

 このキャンペーンによって子どもの権利やその意義が広がり、大人(特に教育に関わるあらゆる大人)が子どもの権利を尊重できるようになるよう、SNUGも賛同団体として名を連ねています。

 たくさんイベントが開催されていますので、ぜひご興味のある方はご覧ください!そしてぜひ賛同表明をして子どもの権利の存在を広めましょう。crc-campaignjapan.org

 2023年4月から「子ども基本法」が施行されています。また自治体レベルでいうと札幌市は2009年4月1日から「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例を施行、2025年4月からは北海道庁もこども基本条例制定(仮)に制定予定です*5

 SNUGが関わってきた「札幌市子ども議会」の背景にも子どもの権利に関する条例や条約があります。

 また、先日「こどもまんなか社会実現プラットフォーム(仮)拡大準備会合」に参加してきました。全国各地の関係者のみなさんと対話でき、とてもいい機会でした(対話の中では、「エクイティ」や「コレクティブ・インパクト」という言葉もでたりしました!)。

 こども家庭庁はさまざまなセクターを巻き込んだこどものためのプラットフォームを構築予定だそうです。ぜひ準備段階からみなさんも参加し意見を出しましょう!

 

最近SNUG長谷川友子が取り組んだチャレンジについて

 SNUGは研究への道に一歩踏み出しました。…なんのことかと思われたかもしれませんね(笑)。

 私はSNUGとしてお仕事をするために、またはお仕事をしながら、対話のこと、ファシリテーションのこと、DEIJ*6などについて学んできました。

 学んだことは仕事に反映させていたものの…もっと還元できないかな、何かできないかと思ってきました。そして密かに、在野研究をしながら論文を書くことにチャレンジしてみたいなという思いがありました。

 そこで…今回、某申請にチャレンジ。たくさんの方にお世話になりながら、無事某申請書を提出することができました。結果がわかるのはまだまだ先。

 結果がどうなるのかについて今は委ねるしかないのですが、これからのSNUGを考えるきっかけとなりました。

 

予告:長谷川友子、北海道大学にて授業します!

 2024年7月20日北海道大学大学院地球環境科学研究院の山中康裕教授と一緒に授業をする予定です。まだ詳しい情報は公開されていませんが、「(仮)未来の作り方」というキーワードで進行中。

 ご関心がある方はウェルカムなオープンな講座になりそうですので、情報がもっと公開されたらここでもお知らせいたします。Coming soon!

 

ガザのこと、虐殺と暴力が起こっている今に生きる私たち

 SNUGは、国連、国際社会に関係するあらゆる人々に対し、パレスチナガザ地区で起きているイスラエル軍武力行使の即時停止、即時停戦と、ガザにいる人々への人間の尊厳を求めます。今すぐ武力行使をやめてほしいと思っています。

 早稲田大教授の岡真理さんは、現在起きていることはジェノサイド(大量虐殺)にほかならならず、植民地主義によるものと言います*7。私たちが生きている今の社会とその歴史を自らがどう解釈するのか、私たちがどう変化するのかが問われています。

 私のインスタグラムには、「All Eyes on Rafah」という画像が二種類に投稿されているのを見ました(ラファとは、パレスチナ自治区ガザ地区南部の地名)。ファクトチェックがあまりできてないので今後修正するかもしれませんが、一枚は生成AIがつくった画像、もう一つは本当のラファの画像と言われています。

 私があえてここに書いておきたかったことがあります。それは、「暴力をやめてほしいと思っていること」の意思表明は多様であっていいということです。

 この無惨で非人間的な状況を目の当たりにしたとき、私は人間性が失われていく感じがします。例えば、何を言うのが適切か迷って口をつぐんでしまうこと、自分が無力な人間に思えることのような。つまり、言いたことが言えなくなります。

 だからこそ、私は「一人ひとりがその人らしくいること」と「連帯すること」は両立すると信じたいです。人間性が失われている現状がある今、私たちは私たちの人間性を(も)死守しなければと思います。

 インスタグラムでシェアしたい人はすればいいし、違う方法で表明したい人は違う方法でいいと思います。ファッションで表現したり、周囲の人と話してみるとかググるとかラップするとかメールを送るとか。デモをしたり、署名、マーチもパレードやピクニック、スタンディングも座り込みも。歌うのも踊るのも。絵を描くのも。自分の組織から変えるのも、自分の消費行動から変えるのも。これは楽観論ではありません。私たちや社会が硬直してしまわないようにとの思いがあります。これは今(2024年5月31日)の私の考えで、今後変わるかもしれませんが、思っていることを書いて伝えたいと思いました。

結び

 今回も文字が多くなってしまいましたが、今回のSNUG Journalはいかがでしたか。このブログを通していろんな方とつながることができることが改めて嬉しいです(あ、ゆうこのおすすめコンテンツコーナーは次回復活予定です)。

 なんだか寒暖差がすごいので、みなさんご自愛くださいね。ではまた来週、SNUG Journalでお会いしましょう!


2024年5月31日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

 

 

*1:広げよう!子どもの権利条約キャンペーン,「ABOUT US」,

https://crc-campaignjapan.org/about/,(2024-05-31閲覧)

*2:一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター編,『人権ってなんだろう?』,2018,解放出版社,45ページ

*3:ユニセフ子どもの権利条約の考え方」,

https://www.unicef.or.jp/crc/principles/,2024-05-31閲覧

*4:同上のWebサイト

*5:北海道新聞「北海道、こども基本条例制定へ 25年4月にも」2024年5月17日

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1013176/

(2024-05-31閲覧)

*6:ダイバーシテイ、エクイティ、インクルージョンジャスティス:多様性、衡平性、包括性、正義

*7:岡真理著,『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』,2023年12月,大和書房

【第26号】もしかしてここがスタート地点?SNUG、長谷川友子の現在地点

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 気づけば5月も半ば。とはいえ夜は冷え込む札幌です。皆さんおお住まいはいかがですか?

 さて、今回は第26号。今回は「もしかしてここがスタート地点?SNUG、長谷川友子の現在地点」リニューアルしたWebサイト、SNUGとしてのお仕事状況についてお届け。今週もおすすめコンテンツコーナーもあります。

 今週もぜひ最後までお読みくださいね!

 

その前に。悩んだ末に…選ばれたのは「BABY-G」でした

 仕事用の時計のバンドが破損しまったことをきっかけに、腕時計について思い悩む日々が続きました。というのも、使用していた腕時計は今の仕事を始める前から使用している、自分にとっての初めての思い入れのある腕時計でした。

 仕事で使用する腕時計について考ると「日時が秒単位で正確であること(=電波時計)」「デジタル表記であること」の二点が外せないなという結論に。

 というのも、ワークショップのファシリテーターをする際、時間管理は必要不可欠。プログラムは分単位、秒単位で設計されていることがほとんどです。

 ということで、思い切って電波ソーラー腕時計「BABY-G」がSNUGに仲間入り。

ちっちゃい仕事のパートナー!
この写真を撮ろうと部屋中探し回っていたら腕につけていました(汗)。

 

 ちなみに、これまで使用していた腕時計はプライベートのシーンで使えるようベルトを修理に出そうかなと思っています。

 …ハイ、本題です。

 

SNUGのWebサイトの文章やコンテンツを見直し、アップデートしました!

 何事も、時間が経つとお手入れが必要。ということで、去年の秋からリニューアルしたSNUGのWebサイトを見直し、よりSNUGのお仕事が伝わるようにコンテンツや文章をリニューアルしました。

 「ホームページ」「SNUGとは?」「事業内容」と主に3つのページをアップデート。
 現在のSNUGが大切にしていることがぎっしりと詰まっています!ここではアップデート内容のポイントをご紹介します。

 

「HOME」のアップデート

 今まではWebサイトで、SNUGは「対話の場づくりをする」ということを主軸に掲げてきました。今回のアップデートでは「対話は創造的である」こと、SNUGは「公正な対話」の場づくりにこだわることを明記。

 加えて、SNUGは「対話の場をつくること」自体が目的ではなく、対話の場のコーディネート、ファシリテーションを通して「一人ひとりの充実した参加体験」と「お客さま(=主催)のニーズを満たす」ことに軸を置いていることをメッセージとして打ち出すことにしました。

 

「SNUG(スナッグ)とは?」のアップデート
 私たちの理念や考えを知っていただく重要なページ。以下の三つの問いから文章を構成し直しました。

1. SNUGが考える「対話」とは?
2. 『対話』をつくる?SNUGの対話の場づくりって?
3. SNUGは「公正な対話」にこだわります

 

「事業内容」のアップデート

  実際にどのような事業を展開しているのかをお伝えするページでは、従来の「SNUGの5つの仕事」に加え、対話のエッセンスを凝縮した「きくとうワークショップ」「公正な対話のためのファシリテーター研修」など「具体的な実施プログラム」をご提示しています。

 

 そんなアップデートされたWebサイトはこちら!ぜひ覗きにきてくださいね。

www.snug-unit.com

 

もしかしてここがスタート地点?SNUG、長谷川友子の現在地点

 最近、SNUGのWebサイトのお問い合わせフォームからお仕事のご依頼をいただくことが増えました。

 SNUGのことをインターネットを通して知ってもらえていることが本当に嬉しいです。これまでの取り組み内容をもとにご連絡をくださる方もいらっしゃり、今までのお仕事一つひとつが今のSNUGをつくっているということを痛感した一週間でした。

 また、この「SNUG Journal」が累計2000ビューを超えました!
 皆さん、いつも読んでくださってありがとうございます。別に数字にこだわるつもりはありません。とはいえ2000回読んでくれたという事実はすごいことです。読者の皆さん、本当に感謝しています。これからもよろしくお願いします。

 うまく言えないのですが…私は今がSNUGの新たなスタート地点なのかもしれないと感じています。それは、今まで一緒に仕事をしたいと言ってくださった方たちがいて、支えてくれたり応援してくれたりした人がいたからなのだと改めて実感します。

 関わってくださった皆さんへ感謝を、そしてこれからも改めてよろしくお願いいたします!

 

ゆうこのおすすめコーナー

 さて、このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめのコンテンツを紹介します。

「楽しみながら知る」
「虎に翼」NHK朝ドラ

 今話題の連続テレビ小説「虎に翼」。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ女性の実話に基づくオリジナルストーリー(NHKサイトより)。現在35話まで終わっているのですが、一話が短いのでまだ間に合いますよ!

 この朝ドラの魅力は、なんといっても新たなヒロイン像!主人公の寅子こと「とらちゃん」を演じる伊藤沙莉さんの低い声が印象的。そして素晴らしい吉田恵里香さんの脚本が光ります。

 とらちゃんは好奇心旺盛で勉強が大好きで快活な描かれ方をする一方、生理が重たく4日学校を休む場面も。フィクションにおける女性の描き方のリアリティを世間に愉快に問いかけます。

 役者さんの演技、美術、画面構図、音楽などあらゆる場面に明確な意図を感じつつ、朝ドラの型は崩さない、社会をポップに映し出す歴史的朝ドラ、必見です!

 
 ちなみに「虎に翼」とは、韓非子の言葉が元となった「威をふるう者に更に勢いをそえることのたとえ(広辞苑第六版より)」という意味だそう。
 私はこのタイトルを、「女性は虎のように既に強く存在感があるんだよ。でも翼があればもっともっとできることがある」というメッセージを受け取っています。

 プロデューサー3名のうち2名が女性というのも興味深いですね。

 

 法学を学ぶ女性がとても少ない時代の「虎に翼」ですが、現在は変化しています。

 このドラマを見ている知り合いの北海道大学の学生さんが、「用事があって法学部に行ったときに女性が多くてなんだか感動しちゃったよ」と話していました。

 その言葉を聞いて、社会は誰かが行動して変えてきたということを改めて痛感しました。

 主題歌の米津玄師さんの「さよーならまたいつか!」の歌詞には「100年先も憶えてるかな」という歌詞があります。寅ちゃんたちから私たちに、問いかけられているようにも聴こえます。「100年先はどうですか?」と。

 今週の好きな回のリンクを貼っておきます。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024051530493?playlist_id=c22c2d62-0fa1-4890-b40d-9ce45598bdcf

 

結び

 さて、後半は虎に翼について語ってしまいました。今回の「SNUG Journal」はいかがでしたか?

 最近はミーティングや書類作成、業務提携しているチームとのお仕事などをしていたので目立つお写真がなく…。でも、こういうお仕事の先に現場があります。今動いているお仕事について、ここで皆さんにお披露目できる日を楽しみにしています。

 ではまた来週、ここSNUG Journalでお会いしましょう!今週も読んでくれてありがとうございます。

 

2024年5月17日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

 

【第25号】新たな取り組みがスタート、どうでもよ…くない!ヘアカット事情、ほか

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 ゴールデンウィークも終わりましたね。札幌は大通公園ライラックが綺麗です。

 さて、今回は第25号。今回は新しくSNUGが参画するプロジェクトについて、そして私のヘアカット事情(!?)についてお届け。先週うっかり忘れてしまったおすすめコンテンツコーナーも復活です。

 今週もぜひ最後までお読みくださいね!

 

札幌市男女共同参画センターの「ジェンダーベースドプラットフォーム構築事業」がスタート!長谷川友子はコアメンバーとして活動します。

 札幌市男女共同参画センターが取り組む「ジェンダーベースドプラットフォーム構築事業」にSNUG長谷川友子はコアメンバーとして参画しています。先日第1回コアメンバーミーティングが行われました。

 この事業は、2023 年2月にシャネル財団みらいRITA財団がパートナーシップを結んだ「すべてののが尊重されるジェンダー平等に向けて」というビジョンの助成金プログラム「YUIみらいプロジェクト」のもとで行われています。

 北海道におけるジェンダーギャップの大きさや、そこから生まれる諸課題について、様々な関係者が協働するための土台(プラットフォーム)をつくることで、包括的な課題解決や学びの場の創出、持続可能な課題解決機関づくりを目指す約2年間のプロジェクト。

HUFFPOST「ガラスの天井」と「ベタつく床」。2つの視点でジェンダー不平等に挑む」
PRESENTED BY 公益財団法人さっぽろ青少年女性協会
https://www.huffingtonpost.jp/entry/sapporoa-seishonen-katsudokyokai_jp_65fe57c1e4b0c9b694727710
より引用

 さて、このプロジェクトは「コレクティブ・インパクト」という手法を用いて実施されます。先日のキックオフミーティングでも、コレクティブインパクトについて学び合うところからスタート。

ふむふむ。

 その概要を、ここでも書いておきます。

 「コレクティブ・インパクト」とは2011年にジョン・カニアとマーク・クラマーがスタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビューに寄稿した論文がきっかけとなり広まった手法です(※1)

 当時の定義は以下のようなものでした。

「異なるセクターから集まった重要なプレーヤーたちのグループが、特定の社会課題のために、共通のアジェンダ(議題)に対して行うコミットメント(参加)」

(カッコ内は長谷川仮訳、※2)

 この定義を私なりに言い換えると、特定の社会課題について特定の人だけで取り組むのではなく、さまざまな人たちで共通の議題を共有し取り組みましょうという手法のこと。

 しかし、この言葉の定義は2022年に以下のように捉え直されたのです。

コレクティブ・インパクトとは、集団やシステムレベルの変化を達成するために、ともに学び、連携して行動することによってエクイティの向上を目指す、コミュニティの人々とさまざまな組織によるネットワークである。(※2)

 …!!!「さまざまな人が共通の議題を共有し社会課題に取り組む」という定義からかなり深まりました。ただ異なる人々が集まり協働するだけでは不十分というふうに解釈することができます。

 コレクティブ・インパクトは「構造的な変化」の達成を目指すこと、「学ぶこと」「連携すること」で「エクイティ(≒公正性)の向上を目指す」と定義されたのです。

 …ということで、「ジェンダーベースドプラットフォーム構築事業」に参画するSNUGも、エクイティの実現に最大限貢献できるように学び続けなくては。そんなふうに思う今日です。

 

 札幌市男女共同参画センターの最近の取り組みなどは以下のハフポストの記事をご覧ください。 

www.huffingtonpost.jp

 

長谷川友子、髪を大胆カット!

 「いや、マジでどうでもいいわ」という声が聞こえてきそうです。しかしちょっと思うところがあるのでここに書きます。

 先ほどの写真にもちらっと写っていましたが、髪を切りました。

わたくし。

 「だからなんだ!」と言わずにちょっと聞いてもらえればと…。

 今まで私は美容院で髪を切る際は、美容師のS氏に、「仕事する上で舐めらないように、かといって固い印象になりすぎないようにお願いします」とお願いしていました。

 女性で、比較的若い、個人事業(そしてちょっと多動)の私は、自分のヘアスタイルを「わきまえて」いました。少しでも舐められないように。女だからってバカにされないように。

 今回の髪型は私がずっとしたかったヘアスタイル。自分の好きなスタイルになってから、自分がいかに(自分なりの解釈であるにせよ)髪型の社会的規範に染まることで安心していたか、思い知りました。

 ちなみに、視力がかなり低下してきたので今後メガネスタイルが増えるかもです。

 「自分の見られ方」を「社会的な自分の立ち位置」と結びつけ、執拗に気にしている私がいるのも事実。でも…。でも、理由は自分でもよくわからないのですが、「今だ!」と思って、変えてみました。

 みなさんは自分のヘアスタイル、ファッションについてどんなふうに考えますか。そこに自身のどんなアイデンティティや規範がありますか。

 自由なファッション、スタイルを誰もが実現できる社会が一番ですよね。

 

【新コーナー】ゆうこのおすすめコーナー

 このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめのコンテンツを紹介します。

 

「読んで知る」

『人権ってなんだろう?』(一財)アジア・太平洋人権情報センター編,解放出版社

 1948年に国連でつくられた「世界人権宣言」をわかりやすく、たのしく読み解く本。人権の基礎をキュートなキャラクター「あおさん」「そら」猫の「リボン」、「あんあん」や「るんるん」とともに学ぶことができます。イラストはippo.さん。

 「世界人権宣言」をとおして普遍的な人権を学ぶ本ですが、「インターセクショナリティ」「ヘイトスピーチ」など現在も重要かつ深刻課題まで網羅的に学ぶことができます。

 国連との協議資格を取得しているなど「人権といえば!」のNGO(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)」ならではの知見が詰まった本はこれからを生きる上での必読書です。

「人権ってなんだろう?」(一財)アジア・太平洋人権情報センター編

 人権については(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)さんのWebサイトでも学ぶことができますよ。

www.hurights.or.jp

 

「聴いて学ぶ」

「 kemioの言わせて言うだけEverything #9 植野有砂さんとLAでトークしちゃいました!」

 私世代を代表する、とどまることを知らないトークスタイルで人気のインフルエンサー「kemio」。アメリカ在住のkemioが言いたいことを発信しているポッドキャストで、最近はレイシズムや階級、自身のアイデンティティについて語る回も多々。

 今回はアカデミー賞で起きたレイシズムについての話題などが話題の回ですが、kemioの「僕の中で、考えないことが特権だと思うんです」という言葉から、なんだかkemioと同じ時代を生きていることを実感できます。

 …kemioを知らないよっていう世代も、ぜひ!!

open.spotify.com

 

結び

 さて、今回の「SNUG Journal」はいかがでしたか。

 ゴールデン・ウィークは職業柄あまり関係ないと思っていたもの、GWが明けた社会の忙しなさと少しの安心感?なんかもちょっと感じるものだなあと感じます。

 今日、大通公園を通りかかった際に撮ったライラックの写真でこのブログを終わりにします。ではまた来週この「SNUG Journal」で!

 

綺麗なライラックと修理中のテレビ塔

 

2024年5月10日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子
 

参考

(※)

スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー・ジャパン

コレクティブ・インパクトの北極星はエクイティの実現である | スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版

https://ssir-j.org/centering_equity_in_collective_impact/ (最終閲覧 2024年5月10日)

(※2)(※3)同上

 

 

【第24号】SNUGの対話の場づくり、ファシリテーター新解釈!?

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 札幌は桜も散り終わりそうで、葉桜がいきいきとしてきました。

 さて、今回は第24号。前回のSNUG Journalでは、私ゆうこ自身のスタンスの変化についてお届けしました。

 今日は前半ではSNUGが関わった報告書について、後半はSNUGが考える「SNUGの対話の場づくりとファシリテーター新解釈」についてお届けします。

 今週もぜひ最後までお読みくださいね!

 

SNUGが事前ヒアリングとして関わったユース世代に関する調査が報告されました!

 SNUGの長谷川がヒアリングをお引き受けした関西NGO協議会の2023年度のアンケート調査報告書「中高大学生を対象とした自分・社会・世界に関するアンケート」が公開されました。

 長谷川友子は関西NGO協議会さんがアンケート調査をとる前の事前段階で、担当者さんへユース事業に関わる者としてユースに対しての考察をお伝えしたり、設問づくりに関しての助言等を行いました。

kansaingo.net この報告書には、1259名のユースが回答しており、ユース世代のリアルな声を知るきっかけになると考えています。ぜひユース世代に関わる方、サステナビリティに関わる方はこのアンケートを読んでみてください!

 リアルな声がわかる部分の例として、このアンケートの「SDGs について、ご自身の考えに近いものを選択してください」という設問の「その他」の回答を見てみましょう。

・何かしたところで実感が湧かない(女性・大学生)
SDGs という言葉ばかりが先行し、実際の行動はあまり変わっていないように感
じる(その他・大学生)
・まるで押し付けられるかのように、過剰に SDGs が主張されるため、大事なこと
とは分かっているが、乗り気になれない(男性・高校生)
・現実的では無い部分が多すぎる(男性・大学生)
・不可能な達成目標(男性・大学生)
・思想自体は肯定するが、利権が絡んでいて気味が悪い(男性・大学生)
SDGs がきちんとした理解を持って、認識されるものはするべきだが、飾りとし
てバッジをつけている人はどうかと思う(女性・大学生)
・人間のエゴ(男性・高校生)
・学校の授業で取り組んだが、生徒も先生も、授業以外では非協力的(女性・高校生)
・せっかく目標を掲げているなら、達成できるような努力をもっとしっかりやるべ
き(女性・高校生)
・行動が進むきっかけになっていると感じる(女性・大学生)
・あまり知らない(女性・高校生)
・特に何も考えていない(女性・高校生)

 また、「今の日本の大人・社会について、どう感じていますか。正直な気持ちをお聞かせください」という設問にも注目です。

 回答者は5段階評価で、「1(とても不満)」から「5(とても満足)」から選択します。

 結果は、「1(とても不満)」「2」を選んでいるという人の割合は35.3%、29.4%と比較的不満を感じているユースの割合の合計は64.7%と見ることができます。

 一方、今の日本の大人・社会について「5(とても満足)」「4」と答えている割合はそれぞれ2.9%、5.9%と極端に低い割合です。

 こうしたアンケート調査は、設問のあり方も結果に重要になると考えています。「正直な気持ちをお聞かせください」という丁寧な訊き方は、ユース世代のより正直な意見を引き出しているのかなと考察します。

 

 さて、この章を締めくくるために、この報告書の「おわりに」から一部抜粋します。

 日本のユースに関しては、(中略)極端な自己責任論や自己肯定感の低さなどが指摘されることもあります。それらに対しては、関心を高めよう・自己肯定感を上げようという方向でのアプローチが取られがちですが、本来は、その背景・原因がどこにあるのかをきちんと分析し、それを踏まえた、視野をより広く持った対策がとられるべきなのではないでしょうか。このアンケート結果が、そうした見えづらい部分・表面化しにくい要素に、私たち大人・社会が今後より目を向けていくための端緒となるこ とを願います。

(「中高大学生を対象とした 自分・社会・世界に関する意識調査アンケート 調査結果報告書2023」p70「おわりに」より一部抜粋)

 多くの書籍や記事から、若い世代を「理解できない、わけのわからない存在」というように対象化し、安易なハウツーで起きた問題に対処しようという流れも感じます。

 「今の若者は進んでいるんでしょ?」「時代は違うよなあ」と一見持ち上げるような距離の取り方ではなく、一人の大人に対するような最低限の尊重の姿勢が大人に求められていると感じました。

 

これからの対話の場づくりとファシリテーター新解釈

 前回のブログで、私は自身のマジョリティ性にも目を向けて活動する必要があると認識したということを書きました。

unitsnug.hatenablog.com

 今回は、SNUGとして「ファシリテーターファシリテーション)」をどのように捉えているのかについて書きます。

 「対話の場」という言葉にピンとこない方は、いろんな人が集まって話したり聞いたり学び合ったりしている風景を想像してみてください。例えば学校で、例えば職場で、例えば地域で。

「さっぽろ気候変動タウンミーティング」より

 

SNUGが大切にしていることとは?

 社会やコミュニティには、人々が暗黙に共有しているルールや規範などが存在しますよね。

 例えば、年上には敬語を使うのが礼儀とか、仕事で会った人には名刺交換をするとか、講師には「〜先生」と呼ぶとか。

 SNUGは、日常的な社会の規範を問い直しながら対話のあり方を模索することで、一人ひとりの充実した参加体験と関係者のニーズを満たすことを目指しています。

 そして、対話の場づくりという言葉のとおり、「対話の場やそのあり方を変えたり、つくることができる」と考えています。

「さっぽろ気候変動タウンミーティング」より

 

SNUGが考える対話の場づくりの内容とは?

 SNUGが考える「対話の場づくり」の技術を分解すると、二つの役割があります。

 対話の場をデザインし提案し準備する「コーディネーター」と、対話の場に入って参加者とともに対話の場をつくる「ファシリテーター」です。

 

 「コーディネーター」は、プログラム当日までに対話の場を開く準備をします。対話の場にあらゆる人が参画できるようにするには、関係者のニーズを踏まえながら、関係者やそうでない人ともあれこれ提案したり相談する必要があります。

 例えば講師を呼ぶプログラムの際はジェンダーバランスが偏っていないか、会場選定の際はどのような人がアクセス困難かを見極め調整します。

 次は、対話の場の中に入ってプログラムを実施するファシリテーターについて。

 

SNUGのファシリテーター新解釈

 ファシリテーターの定義について、語源の「facilitation」を用いて「話し合いなどを『容易にする』『促進する』役割」と説明されることも多々あります。

 ただ、ファシリテーターという言葉が以前に増して使われるようになった現在、SNUGなりの解釈をします。

 辞書の説明の位置でいうと「転じて」のあとにつく文章のような気持ちで、SNUGはファシリテーターを以下のように定義します。

 

「対話の場において参加者の力関係を考慮しながら、参加者の権力の再配分をする役割や人のこと」

 

 なぜ参加者の力関係を考慮する必要があるか。それはSNUGが対話の場を「小さな社会」として捉えているからです。

 実際の社会には、先輩後輩や上司部下などの上下関係から属性による構造的な力関係まで、様々な力関係がありますよね。力関係の中では、自分の意見を言うことが容易な人とそうでない人が存在します。

 

 そのような力関係は、小さな社会である対話の場でも生まれます。

 多様な参加者が集まる場合はもちろん、ユース同士や同じ会社同士など似たような属性が集まる対話の場であっても、年齢やジェンダー、障害の有無や見た目の特徴などによって発言しやすい人と発言しにくい人が存在します。 

 

 ファシリテーターは対話の場において、自身の権力を使い参加者の発言を遮ることも話を続けることを促すこともできます。つまり、自身の権力を使って発言権を分配できる役割とも言えるでしょう。

 だから、SNUGはファシリテーションの際には話をまとめたり、結論を導いたり、場を円滑に進めることに重きを置いていません。

 参加者が本来持っているパワーを持てるようなファシリテーターのあり方を模索しながら参加者とともに公正な場づくりを目指し、関係者と協力しながら充実した対話体験の提供を目指しています。

TEDxSapporo「Climate Change Hackathon」より

 

結び

 …さて、みなさんは、どう感じましたか?とても気になります。

 気づけば5月、ゴールデンウィークも後半に差し掛かりました。なんだか掴み所のない季節。朝夕の冷え込みが激しく、今は暖房をつけています。

 と思えば暑い日もあったり。気候危機の影響を重く受け止めながら、まずは現役世代の我々が心身ともに健康でいなくては。声を掛け合いながら、ケアしあいながら、お互いメンタルヘルスを保っていきましょう。

 それではまた来週、ここSNUG Journalで!

 

2024年5月4日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子 

【第23号】SNUGのスタンスを再考しよう、可動域を感じよう

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 このSNUG Journalは二週間ぶりです。札幌は桜が満開だそう(部屋からあんまり出ていない…忙しいからではなく、単に出不精…。)。気候変動の影響で年々桜の開花が早まります。

 さて、今回は第23号。今回と次回で、SNUGとして私長谷川友子のスタンスの変化と、これからの対話の場づくりやファシリテーションについてお届けします。今回は前編、SNUG、私長谷川友子のスタンスの変化について。

 今週もぜひ最後までお読みください!今日はちょっと短いゾ!

 

その前に…インターネットラジオに出演しました!

 2024年4月16日、Azumaruさんがパーソナリティを務めるインターネットラジオほっと一息アナザードリップ」にゲストとして出演しました!

 Azumaruさんから音源をいただきました。こちらからぜひお聴きください!

ラジオ収録の様子です。

 このブログを読んでくださる方から、「生の声で初めて初めて聴きました」というフィードバックをいただき、たしかに!と思いました。
 バックグランド再生もできるようなので、ぜひ聴いてくださいね。

 

…SNUGとして、私のスタンスの変化について

 私はこれまで、若者であり女性という自身のアイデンティティを大事にしながら、対話の場づくりの仕事をしてきました。

 というのも、SNUGの活動の始まりは若者、ユース世代の抑圧が社会に適切に届いていないという課題感からでした。その後、ジェンダーの不均衡など構造に課題があることなどを学んできました。

 しかし、多様性とか包括性とか公正とかを言いながらお仕事をしてくのであれば、今のスタンスでは不十分だと思い知りました。

 これからは、私が持つマジョリティ性(中流階級出身であること、和民族であること、日本ルーツであること、日本語話者であること、身体的非障害者であること、シスジェンダーであることなど)アイデンティティも考えながら仕事をしていきたいと思います。もちろんこれまでに大事にしてきたことも大切にしながら。

 最近、国際的な現代レイシズム、日本の中のレイシズム帝国主義植民地主義、歴史との向き合い方、人権の歴史、包括的な人権教育などのあり方を学びながら、対話の場づくり屋として何ができるのか再考する必要があるなと考えていました。

 自分が考えてこなかったことを学ぶことは、自分の無知や小物感を突きつけられ痛みを伴うことでもあると思います。

 しかし、知ること、学ぶことは「自分は誰なのか?」というとても大事な問いと向き合うことができますし、自分の可動域(パワー?)が拡張されていく感じが、結果的に心地よいなと思うときも多いです。

 現状、誰しもが学ぶことに十分な時間や労力を割くことができる状況とは言えません。ですから、できる人からやっていきましょう。私のようにね。

 今回から、このブログに私ゆうこのおすすめコンテンツコーナーを設けます。チャンスがある方は、ぜひ一緒に学びましょう。

 

後半(来週)に続きます

 ということで、これからの対話の場づくりのあり方と、場の権限を持つファシリテーターという役割や仕事についても再考してきたいと思っています。

 そこで次回の「SNUG Journal」は「これからの対話の場づくりとファシリテーター新解釈」というタイトルにしようかな、と考えています。

 この「新解釈」という言葉は、札幌で人気の、後藤栄二郎さんががオープンしたスペシャルティコーヒー専門店「丸美珈琲店」のポッドキャスト「新解釈 珈琲の世界」から着想を得ました。後藤さん、お言葉拝借します。

 

(コーヒー好きにはたまらないと思いますので、ぜひお聴きくだいね。あ、案件じゃないす。笑)

 

open.spotify.com

 

【新コーナー】ゆうこのおすすめコーナー

 このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめのコンテンツを紹介します。

 

「読んで知る」

 東京都杉並区生まれ、北海道大学アイヌ先住民族センター教授の北原モコットゥナㇱさんが書いた本。漫画は田房永子さんです。

 なんとなく使われている「日本人」という言葉の概念を解体してくれる本。可愛い表紙のように中身もゆるいと思ったら大間違いだゾ☆ という意志を感じました。軽やかにもやもやから暴力までの理論を教えてくれる本です。必読書です。

北原モコットゥナㇱ著、田房永子漫画

 

「聴いて知る」

  朝日新聞ポッドキャストSpotifyのプロジェクトが「PRIDE CODE」だそう。

 (恐らく)そのプロジェクトの一環で、「その声が、世界を変える」というキャッチコピーの音声配信(ポッドキャスト)をSpotifyから聴くことができます。

 Rina Sawayamaやちゃんみななどお馴染み(?)のアーティスト、アカデミアの方々、アクティビストなど多様なゲストの声からLGBTQプラスのことを知る、学ぶことができます。

 一話一話に質量があるので、ながら聴きにはお勧めできません! 

open.spotify.com

 

本文が短いですが、結び

 さて、4月はかなりマイペースに過ごしていました。学びに潜っていた感じですが、これからプロジェクトや事業が始まります。

 まずはSNUGとしてのスタンスの表明や言語化、そして発信もしていきたいと思います。いろんな方とともに、よりマシな社会にしていきたいです。

 来週のSNUG Journalでまたお会いしましょう。イスラエルパレスチナ人に対するジェノサイドに反対します。

 

2024年4月26日夜 札幌の自宅にて
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子