SNUG Journal

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行! 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「対話の場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行!
 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「話し合いの場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

【第23号】SNUGのスタンスを再考しよう、可動域を感じよう

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 このSNUG Journalは二週間ぶりです。札幌は桜が満開だそう(部屋からあんまり出ていない…忙しいからではなく、単に出不精…。)。気候変動の影響で年々桜の開花が早まります。

 さて、今回は第23号。今回と次回で、SNUGとして私長谷川友子のスタンスの変化と、これからの対話の場づくりやファシリテーションについてお届けします。今回は前編、SNUG、私長谷川友子のスタンスの変化について。

 今週もぜひ最後までお読みください!今日はちょっと短いゾ!

 

その前に…インターネットラジオに出演しました!

 2024年4月16日、Azumaruさんがパーソナリティを務めるインターネットラジオほっと一息アナザードリップ」にゲストとして出演しました!

 Azumaruさんから音源をいただきました。こちらからぜひお聴きください!

ラジオ収録の様子です。

 このブログを読んでくださる方から、「生の声で初めて初めて聴きました」というフィードバックをいただき、たしかに!と思いました。
 バックグランド再生もできるようなので、ぜひ聴いてくださいね。

 

…SNUGとして、私のスタンスの変化について

 私はこれまで、若者であり女性という自身のアイデンティティを大事にしながら、対話の場づくりの仕事をしてきました。

 というのも、SNUGの活動の始まりは若者、ユース世代の抑圧が社会に適切に届いていないという課題感からでした。その後、ジェンダーの不均衡など構造に課題があることなどを学んできました。

 しかし、多様性とか包括性とか公正とかを言いながらお仕事をしてくのであれば、今のスタンスでは不十分だと思い知りました。

 これからは、私が持つマジョリティ性(中流階級出身であること、和民族であること、日本ルーツであること、日本語話者であること、身体的非障害者であること、シスジェンダーであることなど)アイデンティティも考えながら仕事をしていきたいと思います。もちろんこれまでに大事にしてきたことも大切にしながら。

 最近、国際的な現代レイシズム、日本の中のレイシズム帝国主義植民地主義、歴史との向き合い方、人権の歴史、包括的な人権教育などのあり方を学びながら、対話の場づくり屋として何ができるのか再考する必要があるなと考えていました。

 自分が考えてこなかったことを学ぶことは、自分の無知や小物感を突きつけられ痛みを伴うことでもあると思います。

 しかし、知ること、学ぶことは「自分は誰なのか?」というとても大事な問いと向き合うことができますし、自分の可動域(パワー?)が拡張されていく感じが、結果的に心地よいなと思うときも多いです。

 現状、誰しもが学ぶことに十分な時間や労力を割くことができる状況とは言えません。ですから、できる人からやっていきましょう。私のようにね。

 今回から、このブログに私ゆうこのおすすめコンテンツコーナーを設けます。チャンスがある方は、ぜひ一緒に学びましょう。

 

後半(来週)に続きます

 ということで、これからの対話の場づくりのあり方と、場の権限を持つファシリテーターという役割や仕事についても再考してきたいと思っています。

 そこで次回の「SNUG Journal」は「これからの対話の場づくりとファシリテーター新解釈」というタイトルにしようかな、と考えています。

 この「新解釈」という言葉は、札幌で人気の、後藤栄二郎さんががオープンしたスペシャルティコーヒー専門店「丸美珈琲店」のポッドキャスト「新解釈 珈琲の世界」から着想を得ました。後藤さん、お言葉拝借します。

 

(コーヒー好きにはたまらないと思いますので、ぜひお聴きくだいね。あ、案件じゃないす。笑)

 

open.spotify.com

 

【新コーナー】ゆうこのおすすめコーナー

 このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめのコンテンツを紹介します。

 

「読んで知る」

 東京都杉並区生まれ、北海道大学アイヌ先住民族センター教授の北原モコットゥナㇱさんが書いた本。漫画は田房永子さんです。

 なんとなく使われている「日本人」という言葉の概念を解体してくれる本。可愛い表紙のように中身もゆるいと思ったら大間違いだゾ☆ という意志を感じました。軽やかにもやもやから暴力までの理論を教えてくれる本です。必読書です。

北原モコットゥナㇱ著、田房永子漫画

 

「聴いて知る」

  朝日新聞ポッドキャストSpotifyのプロジェクトが「PRIDE CODE」だそう。

 (恐らく)そのプロジェクトの一環で、「その声が、世界を変える」というキャッチコピーの音声配信(ポッドキャスト)をSpotifyから聴くことができます。

 Rina Sawayamaやちゃんみななどお馴染み(?)のアーティスト、アカデミアの方々、アクティビストなど多様なゲストの声からLGBTQプラスのことを知る、学ぶことができます。

 一話一話に質量があるので、ながら聴きにはお勧めできません! 

open.spotify.com

 

本文が短いですが、結び

 さて、4月はかなりマイペースに過ごしていました。学びに潜っていた感じですが、これからプロジェクトや事業が始まります。

 まずはSNUGとしてのスタンスの表明や言語化、そして発信もしていきたいと思います。いろんな方とともに、よりマシな社会にしていきたいです。

 来週のSNUG Journalでまたお会いしましょう。イスラエルパレスチナ人に対するジェノサイドに反対します。

 

2024年4月26日夜 札幌の自宅にて
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子