SNUG Journal

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行! 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「対話の場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行!
 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「話し合いの場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

【第23号】SNUGのスタンスを再考しよう、可動域を感じよう

「SNUG Journal」 へようこそ!

 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 このSNUG Journalは二週間ぶりです。札幌は桜が満開だそう(部屋からあんまり出ていない…忙しいからではなく、単に出不精…。)。気候変動の影響で年々桜の開花が早まります。

 さて、今回は第23号。今回と次回で、SNUGとして私長谷川友子のスタンスの変化と、これからの対話の場づくりやファシリテーションについてお届けします。今回は前編、SNUG、私長谷川友子のスタンスの変化について。

 今週もぜひ最後までお読みください!今日はちょっと短いゾ!

 

その前に…インターネットラジオに出演しました!

 2024年4月16日、Azumaruさんがパーソナリティを務めるインターネットラジオほっと一息アナザードリップ」にゲストとして出演しました!

 Azumaruさんから音源をいただきました。こちらからぜひお聴きください!

ラジオ収録の様子です。

 このブログを読んでくださる方から、「生の声で初めて初めて聴きました」というフィードバックをいただき、たしかに!と思いました。
 バックグランド再生もできるようなので、ぜひ聴いてくださいね。

 

…SNUGとして、私のスタンスの変化について

 私はこれまで、若者であり女性という自身のアイデンティティを大事にしながら、対話の場づくりの仕事をしてきました。

 というのも、SNUGの活動の始まりは若者、ユース世代の抑圧が社会に適切に届いていないという課題感からでした。その後、ジェンダーの不均衡など構造に課題があることなどを学んできました。

 しかし、多様性とか包括性とか公正とかを言いながらお仕事をしてくのであれば、今のスタンスでは不十分だと思い知りました。

 これからは、、私が持つマジョリティ性(中流階級出身であること、和民族であること、日本ルーツであること、日本語話者であること、身体的非障害者であること、シスジェンダーであることなど)アイデンティティも考えながら仕事をしていきたいと思います。もちろんこれまでに大事にしてきたことも大切にしながら。

 最近、国際的な現代レイシズム、日本の中のレイシズム帝国主義植民地主義、歴史との向き合い方、人権の歴史、包括的な人権教育などのあり方を学びながら、対話の場づくり屋として何ができるのか再考する必要があるなと考えていました。

 自分が考えてこなかったことを学ぶことは、自分の無知や小物感を突きつけられ痛みを伴うことでもあると思います。

 しかし、知ること、学ぶことは「自分は誰なのか?」というとても大事な問いと向き合うことができますし、自分の可動域(パワー?)が拡張されていく感じが、結果的に心地よいなと思うときも多いです。

 現状、誰しもが学ぶことに十分な時間や労力を割くことができる状況とは言えません。ですから、できる人からやっていきましょう。私のようにね。

 今回から、このブログに私ゆうこのおすすめコンテンツコーナーを設けます。チャンスがある方は、ぜひ一緒に学びましょう。

 

後半(来週)に続きます

 ということで、これからの対話の場づくりのあり方と、場の権限を持つファシリテーターという役割や仕事についても再考してきたいと思っています。

 そこで次回の「SNUG Journal」は「これからの対話の場づくりとファシリテーター新解釈」というタイトルにしようかな、と考えています。

 この「新解釈」という言葉は、札幌で人気の、後藤栄二郎さんががオープンしたスペシャルティコーヒー専門店「丸美珈琲店」のポッドキャスト「新解釈 珈琲の世界」から着想を得ました。後藤さん、お言葉拝借します。

 

(コーヒー好きにはたまらないと思いますので、ぜひお聴きくだいね。あ、案件じゃないす。笑)

 

open.spotify.com

 

【新コーナー】ゆうこのおすすめコーナー

 このコーナーでは、私長谷川友子がおすすめのコンテンツを紹介します。

 

「読んで知る」

 東京都杉並区生まれ、北海道大学アイヌ先住民族センター教授の北原モコットゥナㇱさんが書いた本。漫画は田房永子さんです。

 なんとなく使われている「日本人」という言葉の概念を解体してくれる本。可愛い表紙のように中身もゆるいと思ったら大間違いだゾ☆ という意志を感じました。軽やかにもやもやから暴力までの理論を教えてくれる本です。必読書です。

北原モコットゥナㇱ著、田房永子漫画

 

「聴いて知る」

  朝日新聞ポッドキャストSpotifyのプロジェクトが「PRIDE CODE」だそう。

 (恐らく)そのプロジェクトの一環で、「その声が、世界を変える」というキャッチコピーの音声配信(ポッドキャスト)をSpotifyから聴くことができます。

 Rina Sawayamaやちゃんみななどお馴染み(?)のアーティスト、アカデミアの方々、アクティビストなど多様なゲストの声からLGBTQプラスのことを知る、学ぶことができます。

 一話一話に質量があるので、ながら聴きにはお勧めできません! 

open.spotify.com

 

本文が短いですが、結び

 さて、4月はかなりマイペースに過ごしていました。学びに潜っていた感じですが、これからプロジェクトや事業が始まります。

 まずはSNUGとしてのスタンスの表明や言語化、そして発信もしていきたいと思います。いろんな方とともに、よりマシな社会にしていきたいです。

 来週のSNUG Journalでまたお会いしましょう。イスラエルパレスチナ人に対するジェノサイドに反対します。

 

2024年4月26日夜 札幌の自宅にて
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

【お知らせ】第23号は4月26日に発行します

みなさんこんにちは。

対話の場づくり屋 SNUGの代表の長谷川友子です。

今週の「SNUG Journal」はお休みします。楽しみにしてくださった方、ごめんなさい。

ぜひ次週お会いしましょう!

ではまた次回のSNUG Journalで。よい週末、よい春になりますように。

暴力反対、ジェノサイド反対!!!

 

対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

【第22号】(かなり)徒然なるままに関西の旅行記

「SNUG Journal」 へようこそ!

 対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 今回は第22号。一週間、皆さんはいかがお過ごしでしたか。私は今週火曜日から木曜日まで関西へ出張に行っていましたのでその旅行記をメインにお届けします。先週に引き続きローテンションな内容です。

 今週もぜひ最後までお読みください!

 

その前に…「さっぽろ気候変動タウンミーティング」の参加者ライター記事がアップされました!

 昨年度に実施してきたさっぽろ気候変動タウンミーティングの参加者によるライター記事がアップされました!ぜひご覧ください。…もはやタウンミーティングが懐かしいように感じます。

note.com

 

SNUG、関西へ行く。

 SNUGとして業務連携のお仕事もしています。今回はプロジェクトチームの一員として、兵庫県のワークショップの現場へ行ってきました。

 ただ、守秘義務がありお仕事についてここで詳しく書くことはできないので、ほぼ私の関西旅徒然日記となります。

 

新千歳空港神戸空港、三宮へ

 新千歳空港から神戸空港に飛び、ポートライナーで三宮へ。ポートライナーは日本初の無人運転で営業を開始した新交通システムだそう(※1)!

 華やかながら海の匂いもただよう素敵な街でした。

予報は雨でしたが晴れました。

神戸→大阪へ!

 …写真がなかったのですが、初日の夜は大阪へ移動。関西で働く友人兼仕事仲間とお話ししたり、ずっと気になっていた人権を扱う団体さんを尋ねました。

 夕食を別の仕事仲間と食べ、三宮のホテルへ移動、一泊。

 関西は北海道とは街路樹なんかも違って、植生が異なる風景は心躍ります。

夜の三宮のビル。

神戸でお仕事→京都へ!

 神戸で無事お仕事の現場が終わり、お昼を食べたのち京都へ移動。桜の見頃は過ぎてしまったようですが、葉桜を楽しむことができました。

…京都駅近くの交差点にいた犬。

 京都では久しぶりの知人(?)を尋ねます。夕暮れに居酒屋さんで待ち合わせ、楽しい話とともに生湯葉と生麩をいただきました。仕事の話から私生活やこれまでのことを、なんだか率直に話すことができました。

京都タワーが見えます。

京都で一泊、京都大学

 ひょんなきっかけから、急きょ京都大学へ伺うことになりました。

ここがあの!京都大学

 京都駅で迷子になったり反対方向のバスに乗ってしまったり散々でしたが、京都大学に到着。なんだか静謐さと親密さを感じる場所でした。そういえば学生さんは新学期なのだなと思いました。

 知人とランチを食べ、これまたたくさんのお話しをしたり、デザートを分け合ったりしてたくさん笑いました。

 

京都駅のカフェでちょっと仕事→神戸空港へ。帰路につきます 

 京都駅のカフェでちょっとしたデスクワークをしたのち、新千歳空港に帰るために神戸空港に移動。

窓から滑走路が見えます。

 ちなみに電車広告の「Convention City KOBE for change makers」は神戸観光局がMICE誘致の強化でブランド刷新をしたものらしいです(※2)。

 さて、私はちょっとした空港、というか滑走路好き。つまり空港の展望デッキ好き。ということで行きではできなかった空港散策を楽しみました。

ブロッコリー・・・

展望デッキから見える街並み。

そして無事札幌に帰宅。

 基本的に一人で関西をウロチョロした今回の旅。お仕事でお世話になった方はもちろん、友人、知人たちに会い話すことでたくさんの刺激をもらいました。

 そして旅に出ることで北海道や札幌のことをより考えました。それから、たくさんの場所や人を通して今の自分が抱えている葛藤や卑屈さや期待なんかについても考えました。

 

結び

 さて、今回は極めて個人的なことばかりを書きました。「固有名詞がなくて何も伝わってこんわ!」という声も聞こえてきそうです。おっしゃる通り。たまにはこういうライトな回があってもいいのかな、と思って書いてみましたが、いかがでしたか?

 SNUGの春は、のんびりペースなことが多かった例年。今年はどうなるかなと思いながら過ごしています。

 先週に引き続き今週ものんびりなテンションでしたが、読んでくださりありがとうございました。また来週このブログ「SNUG Journal」でお会いしましょう!

 

2024年4月12日夜
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

 

参考

(※1)システム紹介 | 神戸新交通

 https://www.knt-liner.co.jp/company/system/ (最終閲覧日2024年4月12日)

(※2)

神戸観光局、神戸新交通協力のもと駅にMICEメッセージを掲出 - 展示会とMICE

https://www.eventbiz.net/?p=76740(最終閲覧日2024年4月12日)

 

【第21号】出会いもあれば別れも、繁忙もあれば閑散もあるさ。春。

「SNUG Journal」 へようこそ!

 対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。

 今回は第21号。新年度になり始めてのSNUG Journalです。4月ですって。タイトルからも分かるとおり、今回はちょっとメロウなテンションでお届け。今週の動きと、ちょっとした今年度の展望なんかも…。

 今週もぜひ最後までお読みください!

 

macちゃん、引退。そして新入りミッドナイトmacちゃん登場。

 皆さんは春は好きですか。私はすごく好きです。一方でちょっと苦手でもあります。自分のリズムと周囲の変化のスピードの間でバランスを取るのが難しいと感じます。

 さて、そんな春。出会いもあれば別れもある。そう、相棒のmacちゃんに引退してもらうことにしました。新たなミッドナイド(ブルーブラック)のmacちゃんが新たにパートナーとなります。よろしく。

 引退していただいた先代のmacちゃんとは2016年の春に出会いまして、それから肌身離さず(全然離していましたが)一蓮托生。親友でありビジネスパートナーとしても活躍してくれました。私がうつ病で引きこもっているときも、ファシリテーションに始めて出会ったときも、コロナ禍、始めてのお仕事も、そして最近まで常に一緒にいてくれました。

 

引退したmacちゃん。

 が、時は2024年4月。この2016年モデルではことが立ち行かなくなります。まずSlackアプリが使えなくなり、メッセンジャーアプリが使えなくなり、ディスコードアプリからも締め出されました。とはいえ仕事の要素以外は元気なので、引退後はゆっくり過ごしてもらおうと思います。

 さて、二代目とはどんな時間を過ごすことができるのでしょうか。それはつまり、SNUGがどんな道を歩むのかということでもあります。

新入りです。

SNUGの新年度はマイペースです。

 SNUGは4月始めは少しお休みを取っていました。そろそろ、SNUGは今年度どうしていきたいか、そしてもっと広い目で見てどうなりたいかなど(いわゆる事業計画)を作成する時期です。

 去年の秋ごろからこのブログやインスタ、Webサイトなどをリニューアルして「対話の場づくり屋 」という言葉とともに活動してきたSNUG。

 年度末から年度始にかけ、いろいろな方にお時間をいただきお会いしました。また私生活で見るもの、読む本、触れるニュース、自分の感情から「私は仕事でどうあるりたいのかな?」と考えることが多かった。

 ちょっとだけプロフィールを編集しました。今年度も公正な対話の場づくりのため、SNUGとして活動していきます。

 皆さん、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

www.snug-unit.com

 

「さっぽろ気候変動タウンミーティング」の参加者ライター記事が続々アップされています!

 はい。テンションはいつもに戻り…。昨年度SNUGがワークショップコーディネーターとしてプログラム設計やコンテンツのご提案をした「さっぽろ気候変動タウンミーティング」。

 公式noteではコーディネーターや参加者がライターとなり、各回のレポートをお届けしています。第5回目の参加者ライター記事も近々アップされそうです。お楽しみに! 

note.com

note.

6回目「リフレクション&パーティ!私たちのまちで集まり対話することの可能性を想像しよう」のレポートをコーディネーター目線で書きました!

 このタウンミーティングのコーディネーターとして合計8本の記事を書いてきました。今回は一旦一区切り。さっぽろ気候変動タウンミーティングの様子や参加者の中に起きた変化について書きました。ぜひ読んでください!

note.com

 第5回の講師の両角達平さんが、ご自身のブログTatsumaru Timesにて「場づくりで権威を「骨抜き」にする方法を目の当たりにした日」というタイトルでさっぽろ気候変動タウンミーティングのこと、そしてSNUGのことを書いていただきました!

tatsumarutimes.com

 

SNUGポッドキャスト企画が静かに動き出しています

 なんだか静かなテンションのまま、静かにSNUGでポッドキャスト(アプリでの音声配信)をやろうかなと検討中です。

 今は水面化で動き中なので、ローンチ(言いたいだけ!)されたらぜひ聴いてくださいね。ちなみに、みなさんはポッドキャストは聴きますか?どんな番組を聴いているかなど、よかったら聞かせてください。

 

結び

 さて、来週は関西へ出張です。SNUGが業務連携しているプロジェクトのチームの一員としてワークショップをしてきます。実は、私は外部のチームに入っての仕事もしています。

 SNUGの春はスローでメロウ(?)ですがまた新たな年度、がんばりましょう。また来週、この「SNUG Journal」で!

 

2024年4月5日(金)夜
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

【お知らせ】第21号は4月5日に発行します

こんばんは。

対話の場づくり屋 SNUG代表の長谷川友子です。

今週はSNUG Journalは休刊とし、次回は2024年4月5日金曜日に発行予定です。

楽しみに待ってくださった方、次の金曜日にまたお会いしましょう!

 

対話の場づくり屋 SNUG

代表 長谷川友子

【第20号】「さっぽろ気候変動タウンミーティング」の参加者が巻き起こす不思議なうねりを見つめてみよう

「SNUG Journal」 へようこそ!

   対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の  長谷川友子です。

 今回は第20号。節目の回ですが通常通りお送りします。発行が月曜日になってしまいました。主に先週の出来事をお届けします。

 先週水曜日で今年1月から続いて来た「さっぽろ気候変動タウンミーティング」が終了。今回はタウンミーティングの参加者の取り組みや動きについて書きました、

 今週もぜひ最後までお読みください!

 

「さっぽろ気候変動タウンミーティング」全プログラムが終了しました!

 「さっぽろ気候変動タウンミーティング(主催:札幌市環境局)」は気候変動について多角的な視点から学び対話する全6回のワークショップ。

 本編の全6回に加えて、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)へのフィールドワーク、参加者有志で派生した雪まつりでの気候変動に関する調査企画、おかし会議(後述)なども開催されました。

 この「SNUG Journal」やさっぽろ気候変動タウンミーティング公式noteでも様子などをレポート形式でお届けしてきました。

 

 私SNUG長谷川友子は、このさっぽろ気候変動タウンミーティングのワークショップコーディネーター、ファシリテーターとして関わりました。

 「ワークショップコーディネーター」とは、ワークショップのプログラムに関わる様々なことを場づくりの観点から「提案」する役割のこと。

unitsnug.hatenablog.com

 

 「ファシリテーター」とは、参加者全員が安心して対話に参加できるよう参加者の対話をサポートしながらプログラムを進めたりする役割のこと。

 過去の「SNUG Journal」で私なりにファシリテーションについて書いた回もあるのですが、数ヶ月経った今、考え方が変わっている部分もあるので改めてこのブログで取り扱いテーマとして考え中です。

unitsnug.hatenablog.com

 

タウンミーティングの参加者が生み出した様々なうねり、取り組み

 タウンミーティングの参加者有志が集まり、さっぽろ雪まつりのブース内にて気候変動に関する意識調査を行いました。

 その際の様子のレポートをコーディネーター目線で書いたnoteはこちら。

note.com

 さて、この雪まつり企画。なんと後日談があるのです。

 

雪まつり企画の「そのあと」:参加者による意識調査の集計作業がスタート!

 雪まつりの来場者を対象に気候変動に関する意識調査を行ったチーム雪まつり。調査を取ったままはもったいない!ということで、自分たちが取った調査の集計作業がスタート。

 受験を終えたユースの参加者も仲間入りし、集計作業が始まりました。 

ひらすら!シールの数を数えます

エクセルに結果をまとめ、どんなグラフで表すと効果的な話し合います

 雪まつりチームは2回の調査集計ミーティングを行い、さっぽろ気候変動タウンミーティング第6回の「チャレンジ報告タイム」で発表しました。

ほかの参加者からも大好評でした!

第5回の講義を聞いた参加者の「提案」で生まれた「おかし会議」

 さっぽろ気候変動タウンミーティング第5回目は講師にスウェーデンの若者政策やユースワーク、若者の社会参画などを研究している両角達平さん(日本福祉大学社会福祉学部 講師)をお迎えし、「市民参加や市民活動が生まれるまちの姿とは?」というタイトルで講義をしていただきました。

note.com

 両角さんのご講演から、スウェーデンSDGsの達成度が上位であったり、選挙の投票が義務化されていないにもかかわらず選挙時の投票率が全世代で8割ほどだったりと市民の社会参画度合いが高いことを学びました。

 スウェーデンの学校教育の中では「給食会議」というものがあるらしく、給食に対しての自分の意見を言うことで自分の意見を社会に反映させる練習となっているようです。

 タウンミーティングの一人の参加者が目をつけたのが、この給食会議。タウンミーティングでは会場にお菓子を置いていますが、「ワークショップのお菓子はカントリーマアムがあったらいいな」という声から、第6回の交流会用のおかしを自分たちで議論して考える「おかし会議」が開催されました。

オンラインと対面ハイブリットのおかし会議。

自分たちのおかしは自分たちで買いに行こう!

 おかし会議のメンバーはワークショップ当日の午前中に街中に集合し、自分たちで議論し決めたお菓子と飲み物を買い出しに。

会議で決まったおかしを買いにいくおかし会議メンバー。

交流会の飲み物もおかし会議メンバーがセレクト。

おいしいチョコを求めて。

そして交流会!!おかしをみんなで楽しみつつ、お互いの理解を深めます。

おかし会議メンバーは交流会の準備やおかしの紹介もしました。

 議論で決まったおかしにほかの参加者も満足感があるように見えました。このようにおかし会議メンバーは活動してきました。

 

参加者が主体的に動き出したらコーディネーターはどんなことをするの?

 このタウンミーティングでは、雪まつり企画、おかし会議と様々な参加者主体の企画が動いていました。

 そんなときコーディネーターとして、私はどう関わっていたかというと…サポートに徹します。

 ときには一緒に集計するためのシールを数えたり、ときにはこっそり写真を撮影して記録したり(素敵な、熱中するあまり瞬間は記録に残すことを忘れがち。)、メンバーへのエンパーワーメント、つまり「あなたができることを知っているよ」と伝えたり、背中を押したり、「トライしてみたら?」と声がけしたり。

 実際、雪まつり調査企画はユースが自らファシリテーターを務め、自分たちで会議を回していました。コーディネーターのやることがなくなるときほどコーディネーター冥利につきる瞬間はないのかもしれません。

 

第6回目「リフレクション&パーティ!私たちのまちで集まり対話することの可能性を想像しよう」

 そんなこんなで本編の前に動きもありつつ、第6回目のタウンミーティングが2024年3月20日(水祝)14:00〜16:00、交流会は16:00〜17:00に開催。

 最終回から初参加の参加者もちらほらいらっしゃいました。

第6回当日の様子。

 さっぽろ気候変動タウンミーティングの第6回の様子は、さっぽろ気候変動タウンミーティング公式noteにてコーディネーター目線でレポートを書いているところです。

 当日の対話の内容などが伝わるよう書こうと思いますので、アップしたらぜひお読みくださいね!

 

ユースとミーティングしました

 SNUGにかかわってくれてた/ているユースと会って話しました。SNUGのインスタやこのブログについてのフィードバックをもらったり、これまでの活動を振り返ったり、地域や対話の場の課題について考えたりしました。一緒に考えてくれた方、ありがとうございました。

 たくさんの印象的な言葉や問いをいただきました。例えばユース自身が「自分の意見がどれくらい求めらえているかわからない」と感じていること、「沈黙は大事というけれど、いざ沈黙になると焦ってしまう。みんなで沈黙を受け入れるにはどうしたらいいんだろう?」「みんなで集まるのが苦手な人も参加しやすい対話の場づくりって…?」などの問い。

 SNUGはこれからもっとみんなで課題について考えていけるような場をつくりたいな、なんて考えています。まだアイデアベースですが…!

 

結び

 さて、今回はこの辺で終わりにします。年度末です。卒業した方、新たな土地に旅立つ方、引っ越す方などを見ながら、SNUGとして来年度はどんなことをしようか、どんなことができるか考え中。

 SNUGのペースを大事に活動していきますので、ぜひみなさんもみなさんのペースでご一緒できると嬉しいです。

 札幌は春の匂いがしますが、まだまだ寒いです。早くスニーカーを履きたいなと思いながら今回のSNUG Journalを終わりにします。

 また金曜日にお会いしましょう。

 

2024年3月25日(月)
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

 

 

【第19号】SNUGのインタビュー記事が掲載されました!フィールドワークの様子、「対話の場づくりと批評」についてなど

「SNUG Journal」 へようこそ!

   対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の  長谷川友子です。

 今回は第19号。さて、今週もいろんなことがありました。活動報告とともに、「対話の場づくりと批評」についても書きました。

 今週も、ぜひ最後までお読みください!

 

札幌市男女共同参画センターのローカルオンラインマガジンに長谷川友子のインタビュー記事が掲載されました!

 札幌市男女共同参画センターが運営するローカルジェンダーマガジン「小さな空を、のぞいたら。」に、私長谷川友子のインタビュー記事が掲載されました。

インタビュー風景

 テーマは「ジェンダーと対話」。札幌市男女共同参画センターは「ジェンダーのことをもっと安心して話すことができるようになりたい」という思いがあるそう。

 そこで、対話の場づくり屋として活動する私へインタビューをしていただきました。

 このインタビュー内容は、「SNUG Journal」で書いている内容とは一味違うと思います。このジャーナルでは日々のレポートなどが中心ですが、このインタビュー記事は、その背景にある「私が大事だと思うこと」なども書いていただきました。

 素敵な文章はライター本間幸乃さんが執筆。話し手の意図を組みつつ素敵な構成にしていただきました!

 皆さん、ぜひお読みください!

note.com

 

さっぽろ気候変動タウンミーティング フィールドワーク企画
「ゼブゼブしてないZEB Ready!? 心地よさもCO2削減も追求する建築で私たちの未来を想像しよう」が終了しました!

 SNUGのInstagramやここSNUG Journalでこのフィールドワーク企画のタイトルを発表して以来、「ゼブって何?」と聞かれることがちらほら。

 ゼブとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルディングの頭文字を取った言葉で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物(※)です。「ネット・ゼロ」とは、温室効果ガスの排出量を「実質的に(ネット)」ゼロにすること。

 ZEBはオフィスや事業者が使用する建物の文脈でよく使われていますが、住宅に関してはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語のZEH(ゼッチ)という言葉もあります。

 ゼブとかゼッチは言葉の響きがドラゴンみたいで強そうですよね。

 今回見学した「株式会社竹中工務店北海道地区地域FMセンター」。

 コーディネーターとして事前に現地に伺った際、担当者さんがぽろっと「ここはゼブゼブしていないというか…」という言葉をこぼしていました。その瞬間に「これだ!」と思いタイトルに組み込むことを提案しました。

 当日は前半は施設の見学やZEBを学ぶパート、後半は担当者さん、主催の市役所の皆さんも交えた参加者での対話の時間でした。対話パートでは、私はファシリテーターとして参画しました!

 詳しい様子は近日公開予定の「さっぽろ気候変動タウンミーティング」の公式noteにアップしますのでお楽しみに!

 ここでは見学の様子をちらっとお見せします。

バスに乗り込むわたし。笑

北海道木材がふんだんに使われています。

対話パートの様子。

「さっぽろ気候変動タウンミーティング」第6回は「リフレクション&パーティ!私たちのまちで集まり対話することの可能性を想像しよう」です!

 2024年に入ってからすぐに始まったさっぽろ気候変動タウンミーティング(主催:札幌市環境局)は早いもので今年度は最終回。

 札幌駅から地下直結の札幌エルプラザ にて2024年3月20日(水祝)14:00~16:00(16:00~17:00は交流会)に開催します。

 受験を終えた高校生からちらほら「最終回から参加してもいいですか?」との嬉しい言葉をいただきます。もちろん!!

 このタウンミーティングは対象は問いませんから、ぜひご興味がある方はお気軽にご参加くださいね。お申し込みはこちらから。

 SNUGはプログラム内容や対話の場づくりに関してご提案し実際に現場をファシリテーションしています。

 最終回はこのタウンミーティングをリフレクション(≒ふりかえり)することで自身や参加者同士に起きた変化を深掘りしたいと考えています。そして、ふりかえりを踏まえて自分たちのまちで集まり対話することにどんな可能性があるか、対話によって深掘りすプログラムを予定しています。

 参加していない回に学んだことや対話したことも共有しますので、初参加、お久しぶり参加の方もぜひお越しくださいね。

 

ちなみに…

 さっぽろ気候変動タウンミーティング第4回「市民参加や市民活動が生まれるまちの姿とは?」の講師の「たっぺいさん」こと両角達平さんが、X(旧Twitter)にて以下のような投稿をしてくださいました。

 コーディネーターとして提案してきたことを言語化してもらい、とても嬉しいなと感じました。

 ポストしていただいた通り、私が対話の場づくりのコーディネーターやファシリテーターをする際、「脱権威化」は真っ先に考えることの一つです。

 主催と参加者、講師と参加者、参加者間の立場や属性…人間が集団になっても安全に対話し、自身の既存のイメージを刷新しながら新たな関係性を築いていくには、既存の権力関係を考慮し、問い直す仕組みづくりが必要です。

 

「対話の場づくり」や「ファシリテーション」に対する批評の文化について

  「対話の場づくり」の良し悪しとはなんでしょうか。ファシリテーションの価値やその評価軸は?「対話の場づくり」は先人たちが作ってきた領域とはいえ、まだまだ発展途上だと思います。

 ですから私は「対話の場づくり屋」としてただ仕事するだけでなく、「話の場づくりとはどんなものか、どんな仕事か、なぜ必要なのか」ということを発信し多くの人に認知してもらう必要があると考えています。

 さらに私は、仕事や業界が成熟していくためには「批評の文化」が不可欠と考えています。関係者の利害とは別軸の、「多様な」批評を通して発展する文化を信じています。

 たっぺいさんのポストをここに掲載したのは、「へへ、すごいでしょ」と自慢したいからというよりは「対話の場づくりへの(多様な)批評がもっと増えれば」というイチ対話の場づくり屋としての願いからでした。

 「SNUG Journal」を書いているのは、もっと「対話の場づくり」の技術、ファシリテーションやコーディネートなどの業界自体の発展に少しでも寄与できればという思いもあります。願ってばかりでは進みませんから、皆さんとともに試行錯誤していけたらと思っています。


結び

 さて、今週も「SNUG Journal」を読んでくださりありがとうございました。第19号はいかがでしたか?

 気がつけば3月も半ばです。春の匂いがするも、相変わらず寒い札幌。雪が舞ったり溶けたりで足元がぐしょぐしょ。本州は桜が咲き始めたようですが、札幌はまだまだ先です、春を楽しみに待ちましょう。

 ではまた来週、ここ「SNUG Journal」でお会いしましょう!

 

2024年3月16日土曜日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子

 

(※)

ZEBの定義 | 環境省「ZEB PORTAL - ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ゼブ)ポータル」https://www.env.go.jp/earth/zeb/detail/01.html 最終閲覧2024年3月16日