「SNUG Journal」 へようこそ!
「公正な対話の場づくり」を専門に設計・運営する団体「対話の場づくり屋 SNUG」の代表長谷川友子が、SNUGにまつわる情報や活動内容、関連するトピックを毎週金曜日ごろにお届けするジャーナルです。
今回は第119号。今回は、札幌市子ども未来局が主催している令和8年度札幌市子ども議会の様子をお届けします。徹底した対話の取り組みをぜひご覧ください!
ぜひ最後までお読みくださいね。
令和8年度札幌市子ども議会がスタート!徹底した対話の取り組みが今年も動き出しています。
札幌市子ども未来局が主催する札幌市子ども議会。小学4年生から中学3年生の25名を超える子ども議員たちが、全7回(!)の委員会で話し合い、提案をつくり、市長報告会での発表をする事業です。
私長谷川は、この子ども議会のファシリテーターを務めています。
子ども議員の話し合いを支えるのは、ファシリテーションの事前研修を受けた高校生や大学生などのユースファシリテーターたち!
前回のジャーナルでユースファシリテーターの研修についてお届けしました。
子どもに関する施策、子ども議会はさまざまな自治体で実施されています。しかし、私が知る限りでは札幌市の子ども議会は、ずば抜けた事例だと思います。
ここまで徹底的に話し合い、子どもの意見を尊重する子ども議会も珍しいのではないかなと。
札幌市子ども議会ではほとんど全てのことが話し合いで決まります。グループ決め、勉強会で学びたいことの選定から実際の提案づくりまで、とことん話し合いをします。
主催や運営も、子どもの意見の想定回答を用意したり、既存の枠に当てはめようということがありません。だから私もファシリテーターとして、毎回どんなことが起こるのか、どきどきしたり一緒に考えたりしながら過ごしています。
さてそんな今年度の札幌市子ども議会の第1回、第2回委員会の様子をファシリテーターの視点でお届けします!
第1回委員会:集まった子ども議員のことを知ろう、グループを話し合いで決めよう!
第1回委員会は2026年8月5日(水)10:00~15:00に札幌市役所本庁舎で開催されました。子ども議員、ユースファシリテーターたちが一同に会します。

第1回委員会の午前中は、子ども議会について学んだあと、話し合いでグループを組むために子ども議員同士の考えや意見を話し合い相互理解を深めます。
子どもが暮らしやすいまちにするために、どんなことを話し合いたいだろう…?話し合いの練習をしながら、他者の意見に耳を傾けたり、自分の意見を深めたりします。

お昼ご飯を食べたあと、午後は話し合いでグループ決めを行いました。

そもそもなぜ話し合いでグループを決めるのでしょうか。誰かの独断でグループを決めたほうが、手続きとしては楽です。
でも、誰かに任せきりだと、自分も楽しくなかったりなげやりになってしまいます。だから、みんなで話し合ってグループを決めます。
私はファシリテーターとして、「どのようにグループ決めを行うか」「いまここでどんなことが起きているか」などを問いかけながら、子ども議員たちの話し合いにご一緒しました。

そして、5つのグループが誕生!
実はこの日、夏休みの真っ只中でお休みの子ども議員も多く、グループ確定は次回委員会に持ち越しに。
この後は札幌市の議会事務局による議会見学のプログラムが行われました(私は見学)。「子ども議員」という名前だけれど、そもそも「議員」とは何かを考えたり、模擬投票などもしました。
振り返りをして、この日は終わりです。
第2回委員会:グループを確定させよう!勉強会に向けた質問を考えよう
第2回委員会は2026年8月22日(土)10:00~15:00に札幌市中央区民センターで開催されました。
前回お休みしていた子ども議員も含めて話し合いながらグループを確定させることからスタートです。

その後、ユースファシリテーターも各グループに1、2名ついて話し合いのサポートを行います。

次回の委員会は札幌市役所の担当部局の大人を招いての勉強会。そのために、グループごとで話し合いながら質問を考えました。
限られた勉強会の時間で知りたいことをたくさん学ぶことができるように、質問と合わせて自分たちの関心も深掘り。模造紙や付箋を使いながら話し合いをしました。

さて、次回委員会は今回の質問をもとにしたグループごとの勉強会、そして提案づくりに取り掛かります。
ユースファシリテーターの皆さんも、子ども議員の声に耳を傾け、その場を観察し、問いかけ、大活躍でした。これからの札幌市子ども議会の道のりをぜひお楽しみに…!

結び
さて、今週のSNUG Journalはいかがでしたか。子ども議会の様子をお写真とともにお伝えしました。
本編では触れられなかったのですが、第1回委員会で、子ども議員とユースファシリテーターを対象とした札幌市議会事務局の模擬投票のプログラムを見学したときことをここに書いておきます。
模擬投票と聞くと、「投票して多数決で決めるんでしょ」と思われるかもしれません。今回見学した模擬投票は、手続きそのものを体験するプログラムでした。
具体的には実際の選挙での手続きです。ハガキを持って選挙会場へ行くこと、ハガキと投票用紙の交換、投票用紙への記入、投票、開票と発表の一連の流れや仕組みが細かく再現されていました。
この手続きへの再現に、なんとも言えない凄みと感動を覚えました。具体的な体験を用意すること、そういう機会をつくることは、準備が必要です。
子どもを舐めず、徹底的に選挙を再現するプログラムに立ち会い、私も、大人だろうと子どもだろうとガチで準備する大人でありたいと思いました。
さて、今週はこのへんでおしまいにします。来週もここSNUG Journalでお会いしましょう!
2026年8月28日金曜日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子





































