「SNUG Journal」 へようこそ!
「公正な対話の場づくり」に特化したファシリテーション、ワークショップコーディションを行う「 対話の場づくり屋 SNUG」の代表長谷川友子が、SNUGにまつわる情報や活動内容、関連するトピックを毎週金曜日(ごろ)にお届けするジャーナルです。今回は発行が遅れてしまい、月曜日となりました。
さて、今回は第58号。上記の文章を少しアップデートしてみました。今回も最近のSNUGのこと、そしてSNUGが向かう先のことについてお届けします。
今週もぜひ最後までお読みください!
…札幌に、雪がない。
街中を歩いていると大通公園の雪まつりの雪像が現れ、目の前の景色とのミスマッチ具合に「あれ、今は何月だっけ」と目眩がするようでした。
今年は例年と比べても雪が少ないように感じます。
最近、「ソラスタルジア」という言葉を知りました。「ソラスタルジア」とは、「過去に自分がいた場所やそのころを恋しく思う『ノスタルジア』とは異なり、いまも昔と変わらずに故郷にいながら、そこで起きている変化に嘆き、悲しむ心理状態を指す言葉*1」だそう。
私も春のような気温や匂いは歩きやすいものの、どこかで喪失感のような感情がありました。この感情にもう名前がついているのだと知って驚いたのでここに書いてみました。
今週のSNUGの動きは?
今週もたくさんのミーティング、会場の下見、意見交換会、プログラム作成など盛りだくさんの1週間でした。業務連携している1年がかりのワークショップ事業も無事終了しほっとしていたところです。
先週の日曜日はワークショップの現場がありました。こちらはあとでお写真とともにお送りします!水曜日は第13期札幌市環境審議会の札幌市気候変動対策行動計画検討部会の委員として審議会に出席。
そしてインターン改めSNUGのメンバーとのミーティングも実施。今週も盛りだくさんでした。
そしてさっぽろ気候変動タウンミーティング(主催:札幌市環境局)の第5回「機構正義と世界のいま」が昨日終了。
SNUGは8人のユースのファシリテーターとともに「私たちのまちのありたい姿を対話しよう 第3期さっぽろ未来創生プラン策定に向けた若者向けワークショップ」の場づくりを行いました!
このワークショップは40歳以下の札幌市民対象です。SNUGの長谷川友子はファシリテーターを務めました。
そして今回のチャレンジはなんといっても、チームSNUGとして1人1グループ、計8人のグループファシリテーターに入っていただきました。
ワークショップ終了後も、ただ対話をサポートして終わりではなく成果物作成まで取り組んでもらいました。
対話の場づくり屋 SNUGとして見えた新たな可能性
今回は、長谷川友子のファシリテーション講座を受けたことがあるユースのうち、現場経験があるユースにご依頼。
研修を受講し、現場経験があるユースの数にまず驚き、今までのお仕事一つひとつに恵まれてきたのだなと思いました。
そして今回参加してくれた8人のユース以外にも、スケジュールに都合が合わないが「グループファシリテーターをやってみたい」と言ってもらったユースの存在とその人数に「対話の場づくり屋」として大きな可能性を感じました。
もちろん、課題もたくさんあります。質の高い対話の場の提供のため、公正な対話の場づくり、公正性の視点を持ったファシリテーター育成を重視してきたSNUGとして立ち向かうべき課題と可能性を突き詰めます。
さっぽろ気候変動タウンミーティング第4回「気候変動おしゃべりカフェ」のお写真が届いたので現場の様子をチラリ。
さて明日1月26日に第5回を迎えるさっぽろ気候変動タウンミーティング(主催;札幌市環境局)。
ですがその前に市民対話のみのプログラムを行った第4回「気候変動おしゃべりカフェ」の様子をお届けします。前回のブログでもこの回について触れているほか、来週あたりにタウンミーティング公式noteにてコーディネーターレポートと参加者インタビューが公開されます。こちらもお楽しみに!
SNUG Journalでは一足お先にお写真をお届け…!
今年のタウンミーティングは「公正な対話の探究」と「自分らしい行動の試行錯誤」の二つの言葉がキーワード。
「行動変容」という言葉を聞く機会が増えています。しかし私個人的には人の行動は簡単に変容させたりできないし、そもそも「人を変えようとする」という態度には傲慢さが滲む場合もあるなと思います。
しかし、変化が激しい社会の中、変化したほうがいいこと、変化すべきことで山積みなのはまぎれもない事実。
タウンミーティングのコーディネーター・ファシリテーターとして…
とはいえ、忙しい日々の中で、実際に社会課題について時間を割くことができる人はどれくらいいるのかなと考えます。
タウンミーティングのコーディネーターとして、自分らしい行動、つまり豊かで持続可能な行動をともに考えていきたい。それは、「自分の時間」と「社会課題への活動時間」をトレードオフで考えるのではない行動のあり方を模索できないかというチャレンジでもあります。
第5回「気候正義と世界のいま」が終了!
詳しいことは次回以降お届けします。
次回以降のお申し込みはこちらから!ぜひさっぽろ気候変動タウンミーティングのHPもご覧ください。
続・アイスクリーム懇親会
さて先週のブログに引き続き、SNUGでアイスクリーム懇親会第二弾を実施。「前回たまたまアイスクリームがうまく作用しただけでは?」という問いを払拭できるのか。
この日も議題がたくさんでした。うかうかしているとアイスクリームは溶けます。少し放っておくとピノも液状化してしまう。だからやはりアイスクリームは会議の前半で全員が食べ切るという流れに。
今回もメンバーからは「疲れている中来たから雪見だいふくを食べて幸せ」「集中して対話することができな」などの声が上がりました。
何やってるんだと思われてもいいのです。対話の新たな形の模索を楽しみたい。次はプリン懇親会などもチャレンジしてみようかな。
余談
この経験を知人に話すと「アイスクリーム懇親会は現代の花見なのか…」と不思議なコメントが返ってきました。知人としては、溶けるもの、散りゆくものを愛でる心がアイスクリーム懇親会と花見とに似たものを感じたのかもしれません。
言い得て妙のような…やや違うような……(笑)
結び
さて、今回のSNUG Journalはこの辺で終わりに。読んでくださってありがとうございます。トランプ政権がスタートし、それにともないDE&Iから撤退する大企業も目立っています。
さらに混沌とする社会の中で、「公正な対話」に特化した対話の場づくり屋として、地道に対話とその技術向上や品質管理について地道に励んでいきたいなと思います。
では、また来週、いや今週末、ここSNUG Journalで。
2025年1月27日 月曜日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子