「SNUG Journal」 へようこそ!
「公正な対話の場づくり」に特化したファシリテーション、ワークショップコーディションを行う「 対話の場づくり屋 SNUG」の代表長谷川友子が、SNUGにまつわる情報や活動内容、関連するトピックを毎週金曜日(ごろ)にお届けするジャーナルです。
今回は第78号。「さっぽろ気候変動タウンミーティング」のユースファシリテーターチラシについてや、SNUGサマーミーティングについての様子、そしてSNUG DAYの講演内容の背景についてお届け。
ぜひ今週もお読みくださいね!
「さっぽろ気候変動タウンミーティング」のユースファシリテーター募集チラシが公開されました!
現在、札幌市環境局主催は「さっぽろ気候変動タウンミーティング」で、参加者全員が安心して対話できるような場づくりを担う「ユースファシリテーター」を募集中。
私長谷川友子は2023年度、2024年度に引き続きこのタウンミーティングのコーディネーターとファシリテーター、そしてユースファシリテーターの養成講座の講師を務めます。
さて、このタウンミーティングでのユースファシリテーター募集のチラシにある通り、「さっぽろ気候変動タウンミーティング」は気候変動を科学から人文まで様々な角度から学びます。
市民対話という多世代が集う対話の場にファシリテーターとして参加することは奥深く、面白い経験になるのではと思っています。ご興味のある方はぜひご応募くださいね。
そして、お近くに関心のありそうなユースがいる方はぜひ周知のご協力をよろしくお願いいたします!
これまでのタウンミーティングの様子は、2年分noteにまとめられています。コーディネーター(私)の各回のレポートや参加者インタビューなどのアーカイブもぜひご覧くださいね!
SNUGサマーミーティング実施。甘いもの食べたり、公園で話したり。
いつもSNUGは公共施設等でミーティングをしていますが、夏だしちょっと贅沢をしようということでサマーミーティングを実施。
カフェ&公園での会議、対話の様子をお届けします。
持続可能なコミュニティを目指して
さて、SNUGはだんだんと形が変わってきています。メンバーになって1年が経ったももさんはSNUGのマネージャー的なことも担当するように。新メンバーとのキックオフを控えた今、SNUGとしてとどのようにともに学ぶか、対話しながら準備中。
また、これから控えている私長谷川友子が講師を務めるお仕事についても、よりよいものにするため議論を行いました。
これから今年度が本格始動するSNUG。社会も人も変わっていく中で、私たち自身のことも丁寧に検討しながら進みたい!
最近思うこと:私こそが民主的でいなくっちゃ
最近、特に私が痛感することは、「民主主義」とか「公正な対話」を考える私こそが民主的であらねばならないということです。
以前はSNUGのメンバーも少数で、時に私のスピードや判断で決断することもありました。しかし、SNUGは持続可能で透明性のあるブランドになりたい。
だからこそ、代表である私だけで物事を決める時期は過ぎたのだと最近痛感します。
SNUGのことは、メンバーと適宜相談しながら、合意をとりながら進める必要があります。やっぱり、カリスマ的決定はよくないなと思います。信頼を失ってしまう可能性があるから。いろいろ失敗しつつ、やっちまったときは謝りながら代表をやっています。
みんなで対話し決定する文化を、まずはSNUGからつくっていくこと。それは当たり前のことですが、当たり前のことを実行していくことは地味で地道。でもそうした態度を通して、ユースからの信頼を失わないようにしないとと気を引き締めている最近です。
さて、そして控えているSNUG DAYについても準備中!
「SNUG DAY vol.3 対話と日常」の開催は8月24日!今回の長谷川友子の講演内容とは…?
SNUGの今をお届けし、参加者同士で対話するSNUGのオリジナル企画、SNUG DAY。今回はコンテンツである私長谷川友子の講演内容について、予告編的にお届けします。
SNUGは「公正な対話の場づくり」を何のためにやるのか。それは、「民主主義を考え、実践していくため」だというふうに考えています。
今回の講演の仮タイトルは「対話と日常:『嘘くささ』と『高貴な理念』のはざま」としました。
この背景として、『民主主義 終わりなき包摂のゆくえ』という本の中との出会いがあります。その中に、こんな文章がありました。
十九世紀と二十世紀両方の思想家たちは対話と議論の重要性を理論化したが、二十一世紀にはこの『談話(ディスコース)』の多くがセンセーショナルなニュースメディアの評論家や、ソーシャルメディアの投稿やコメントに乗っ取られてしまった*1。
私にとって、自身のこれまでの葛藤を掻っ攫うかのような文章で、衝撃でした。私は「公正な対話の場づくり」が重要と確信しています。一方で既存の文脈の「対話」、そして「対話はよいものである」というナラティブに嘘っぽさを感じるという矛盾を自身の中に認識していました。
この文章の言葉を借りるならば、私たちは乗っ取られた「談話(≒対話)」 を自分たちの手で取り戻し、今まさにそれらをよりよいものにつくりかえていく必要があると考えています。
今回のSNUG DAYでは、私たちが生きる「日常」という切り離せない空間とともに「民主主義と対話」を考える講演とプログラムを予定しています。
なので、対話に興味がある方も、どこか嘘っぽいと感じる方にも来ていただきたいなと思っています。
ご興味のある方、ぜひご参加くださいね!
タイトル:対話の場づくり屋オリジナル企画「SNUG DAY vol.3 対話と日常」
実施日時:2025年8月24日(日)14:00~16:30
会場:オンライン(zoom)
※リンクはお申し込みの方のみにお送りいたします。
参加費:無料
対象:本企画にご関心があり、オンラインで参加できる方。
お申し込み:こちらのフォームよりお申し込みください。
主催:対話の場づくり屋 SNUG
皆さんのご参加をお待ちしています!
結び
さて、今週のSNUG Journalはいかがでしたか。いつも読んでくださりありがとうございます。
80年前の今日、日本が太平洋戦争に敗戦しました。この戦争は「終」戦したのでしょうか。そして、私たち(とは誰?誰であるべき?)はこの戦争をどう解釈し、どのように語る必要があるのか。私は、本来死ぬことがなかった人に、これ以上死んでほしくないです。
加害と被害を引き継ぎながら、痛みとともに生きていくということは、私は絶望だとは思いません。
2025年8月15日金曜日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子
スペシャルサンクス:写真を撮ってくれたギャル