「SNUG Journal」 へようこそ!
対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の 長谷川友子です。
今回は第19号。さて、今週もいろんなことがありました。活動報告とともに、「対話の場づくりと批評」についても書きました。
今週も、ぜひ最後までお読みください!
札幌市男女共同参画センターのローカルオンラインマガジンに長谷川友子のインタビュー記事が掲載されました!
札幌市男女共同参画センターが運営するローカルジェンダーマガジン「小さな空を、のぞいたら。」に、私長谷川友子のインタビュー記事が掲載されました。
テーマは「ジェンダーと対話」。札幌市男女共同参画センターは「ジェンダーのことをもっと安心して話すことができるようになりたい」という思いがあるそう。
そこで、対話の場づくり屋として活動する私へインタビューをしていただきました。
このインタビュー内容は、「SNUG Journal」で書いている内容とは一味違うと思います。このジャーナルでは日々のレポートなどが中心ですが、このインタビュー記事は、その背景にある「私が大事だと思うこと」なども書いていただきました。
素敵な文章はライター本間幸乃さんが執筆。話し手の意図を組みつつ素敵な構成にしていただきました!
皆さん、ぜひお読みください!
さっぽろ気候変動タウンミーティング フィールドワーク企画
「ゼブゼブしてないZEB Ready!? 心地よさもCO2削減も追求する建築で私たちの未来を想像しよう」が終了しました!
SNUGのInstagramやここSNUG Journalでこのフィールドワーク企画のタイトルを発表して以来、「ゼブって何?」と聞かれることがちらほら。
ゼブとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルディングの頭文字を取った言葉で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物(※)です。「ネット・ゼロ」とは、温室効果ガスの排出量を「実質的に(ネット)」ゼロにすること。
ZEBはオフィスや事業者が使用する建物の文脈でよく使われていますが、住宅に関してはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略語のZEH(ゼッチ)という言葉もあります。
ゼブとかゼッチは言葉の響きがドラゴンみたいで強そうですよね。
今回見学した「株式会社竹中工務店北海道地区地域FMセンター」。
コーディネーターとして事前に現地に伺った際、担当者さんがぽろっと「ここはゼブゼブしていないというか…」という言葉をこぼしていました。その瞬間に「これだ!」と思いタイトルに組み込むことを提案しました。
当日は前半は施設の見学やZEBを学ぶパート、後半は担当者さん、主催の市役所の皆さんも交えた参加者での対話の時間でした。対話パートでは、私はファシリテーターとして参画しました!
詳しい様子は近日公開予定の「さっぽろ気候変動タウンミーティング」の公式noteにアップしますのでお楽しみに!
ここでは見学の様子をちらっとお見せします。
「さっぽろ気候変動タウンミーティング」第6回は「リフレクション&パーティ!私たちのまちで集まり対話することの可能性を想像しよう」です!
2024年に入ってからすぐに始まったさっぽろ気候変動タウンミーティング(主催:札幌市環境局)は早いもので今年度は最終回。
札幌駅から地下直結の札幌エルプラザ にて2024年3月20日(水祝)14:00~16:00(16:00~17:00は交流会)に開催します。
受験を終えた高校生からちらほら「最終回から参加してもいいですか?」との嬉しい言葉をいただきます。もちろん!!
このタウンミーティングは対象は問いませんから、ぜひご興味がある方はお気軽にご参加くださいね。お申し込みはこちらから。
SNUGはプログラム内容や対話の場づくりに関してご提案し実際に現場をファシリテーションしています。
最終回はこのタウンミーティングをリフレクション(≒ふりかえり)することで自身や参加者同士に起きた変化を深掘りしたいと考えています。そして、ふりかえりを踏まえて自分たちのまちで集まり対話することにどんな可能性があるか、対話によって深掘りすプログラムを予定しています。
参加していない回に学んだことや対話したことも共有しますので、初参加、お久しぶり参加の方もぜひお越しくださいね。
ちなみに…
さっぽろ気候変動タウンミーティング第4回「市民参加や市民活動が生まれるまちの姿とは?」の講師の「たっぺいさん」こと両角達平さんが、X(旧Twitter)にて以下のような投稿をしてくださいました。
昨日は、さっぽろ気候変動タウンミーティングで話しました。1月からはじまり今回で6回目。市民活動や市民参加が生まれるヒントをスウェーデンを題材に話しました。 pic.twitter.com/6T2StIIfEm
— 両角達平 | 日本福祉大学=若者政策 (@tppay) 2024年2月25日
印象的だったのは、勇気と丁寧さが垣間見える場づくりが起きていたこと、そして高校生がファシリテーショングラフィックに挑戦していたこと。私の話した内容も、このようにわかりやすく、その場で文字にしてくださいました。感激です!… pic.twitter.com/bAvNqddu2D
— 両角達平 | 日本福祉大学=若者政策 (@tppay) 2024年2月25日
それとあらゆる人が対等に関われるようにするために、様々な工夫が施されていたこと。例えば、会が始まる前の名刺交換の禁止、所属や立場などを自己紹介の時に言わなくていいというルール、そしてマンスプの解説など。…
— 両角達平 | 日本福祉大学=若者政策 (@tppay) 2024年2月25日
つまり、脱権威化をあらゆる方法でしていたということです。ゲスト講師として招待いただくと、主催とすぐに名刺交換したり、講師専用の席があったり、(マッチョな)プロフィールの紹介があったり、先生呼びがあったり、大拍手でお出迎えしたり、締めのありがたい言葉を発することになったりということ…
— 両角達平 | 日本福祉大学=若者政策 (@tppay) 2024年2月25日
そんな対話の場を回していたのは、
— 両角達平 | 日本福祉大学=若者政策 (@tppay) 2024年2月25日
SNUG(スナッグ)の長谷川さんという方ですと、ユーススタッフの皆さんでした。AoH(アートオブホスティング)を学んで対話の場づくりをされています。
AoHの研修とかあったらそろそろ参加してみたいな…https://t.co/afaFpgMbLM
コーディネーターとして提案してきたことを言語化してもらい、とても嬉しいなと感じました。
ポストしていただいた通り、私が対話の場づくりのコーディネーターやファシリテーターをする際、「脱権威化」は真っ先に考えることの一つです。
主催と参加者、講師と参加者、参加者間の立場や属性…人間が集団になっても安全に対話し、自身の既存のイメージを刷新しながら新たな関係性を築いていくには、既存の権力関係を考慮し、問い直す仕組みづくりが必要です。
「対話の場づくり」や「ファシリテーション」に対する批評の文化について
「対話の場づくり」の良し悪しとはなんでしょうか。ファシリテーションの価値やその評価軸は?「対話の場づくり」は先人たちが作ってきた領域とはいえ、まだまだ発展途上だと思います。
ですから私は「対話の場づくり屋」としてただ仕事するだけでなく、「話の場づくりとはどんなものか、どんな仕事か、なぜ必要なのか」ということを発信し多くの人に認知してもらう必要があると考えています。
さらに私は、仕事や業界が成熟していくためには「批評の文化」が不可欠と考えています。関係者の利害とは別軸の、「多様な」批評を通して発展する文化を信じています。
たっぺいさんのポストをここに掲載したのは、「へへ、すごいでしょ」と自慢したいからというよりは「対話の場づくりへの(多様な)批評がもっと増えれば」というイチ対話の場づくり屋としての願いからでした。
「SNUG Journal」を書いているのは、もっと「対話の場づくり」の技術、ファシリテーションやコーディネートなどの業界自体の発展に少しでも寄与できればという思いもあります。願ってばかりでは進みませんから、皆さんとともに試行錯誤していけたらと思っています。
結び
さて、今週も「SNUG Journal」を読んでくださりありがとうございました。第19号はいかがでしたか?
気がつけば3月も半ばです。春の匂いがするも、相変わらず寒い札幌。雪が舞ったり溶けたりで足元がぐしょぐしょ。本州は桜が咲き始めたようですが、札幌はまだまだ先です、春を楽しみに待ちましょう。
ではまた来週、ここ「SNUG Journal」でお会いしましょう!
2024年3月16日土曜日
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子
(※)
ZEBの定義 | 環境省「ZEB PORTAL - ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ゼブ)ポータル」https://www.env.go.jp/earth/zeb/detail/01.html 最終閲覧2024年3月16日