「SNUG Journal」 へようこそ!
対話の場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の 長谷川友子です。
今回は第20号。節目の回ですが通常通りお送りします。発行が月曜日になってしまいました。主に先週の出来事をお届けします。
先週水曜日で今年1月から続いて来た「さっぽろ気候変動タウンミーティング」が終了。今回はタウンミーティングの参加者の取り組みや動きについて書きました、
今週もぜひ最後までお読みください!
「さっぽろ気候変動タウンミーティング」全プログラムが終了しました!
「さっぽろ気候変動タウンミーティング(主催:札幌市環境局)」は気候変動について多角的な視点から学び対話する全6回のワークショップ。
本編の全6回に加えて、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)へのフィールドワーク、参加者有志で派生した雪まつりでの気候変動に関する調査企画、おかし会議(後述)なども開催されました。
この「SNUG Journal」やさっぽろ気候変動タウンミーティング公式noteでも様子などをレポート形式でお届けしてきました。
私SNUG長谷川友子は、このさっぽろ気候変動タウンミーティングのワークショップコーディネーター、ファシリテーターとして関わりました。
「ワークショップコーディネーター」とは、ワークショップのプログラムに関わる様々なことを場づくりの観点から「提案」する役割のこと。
「ファシリテーター」とは、参加者全員が安心して対話に参加できるよう参加者の対話をサポートしながらプログラムを進めたりする役割のこと。
過去の「SNUG Journal」で私なりにファシリテーションについて書いた回もあるのですが、数ヶ月経った今、考え方が変わっている部分もあるので改めてこのブログで取り扱いテーマとして考え中です。
タウンミーティングの参加者が生み出した様々なうねり、取り組み
タウンミーティングの参加者有志が集まり、さっぽろ雪まつりのブース内にて気候変動に関する意識調査を行いました。
その際の様子のレポートをコーディネーター目線で書いたnoteはこちら。
さて、この雪まつり企画。なんと後日談があるのです。
雪まつり企画の「そのあと」:参加者による意識調査の集計作業がスタート!
雪まつりの来場者を対象に気候変動に関する意識調査を行ったチーム雪まつり。調査を取ったままはもったいない!ということで、自分たちが取った調査の集計作業がスタート。
受験を終えたユースの参加者も仲間入りし、集計作業が始まりました。
雪まつりチームは2回の調査集計ミーティングを行い、さっぽろ気候変動タウンミーティング第6回の「チャレンジ報告タイム」で発表しました。
第5回の講義を聞いた参加者の「提案」で生まれた「おかし会議」
さっぽろ気候変動タウンミーティング第5回目は講師にスウェーデンの若者政策やユースワーク、若者の社会参画などを研究している両角達平さん(日本福祉大学社会福祉学部 講師)をお迎えし、「市民参加や市民活動が生まれるまちの姿とは?」というタイトルで講義をしていただきました。
両角さんのご講演から、スウェーデンはSDGsの達成度が上位であったり、選挙の投票が義務化されていないにもかかわらず選挙時の投票率が全世代で8割ほどだったりと市民の社会参画度合いが高いことを学びました。
スウェーデンの学校教育の中では「給食会議」というものがあるらしく、給食に対しての自分の意見を言うことで自分の意見を社会に反映させる練習となっているようです。
タウンミーティングの一人の参加者が目をつけたのが、この給食会議。タウンミーティングでは会場にお菓子を置いていますが、「ワークショップのお菓子はカントリーマアムがあったらいいな」という声から、第6回の交流会用のおかしを自分たちで議論して考える「おかし会議」が開催されました。
自分たちのおかしは自分たちで買いに行こう!
おかし会議のメンバーはワークショップ当日の午前中に街中に集合し、自分たちで議論し決めたお菓子と飲み物を買い出しに。
そして交流会!!おかしをみんなで楽しみつつ、お互いの理解を深めます。
議論で決まったおかしにほかの参加者も満足感があるように見えました。このようにおかし会議メンバーは活動してきました。
参加者が主体的に動き出したらコーディネーターはどんなことをするの?
このタウンミーティングでは、雪まつり企画、おかし会議と様々な参加者主体の企画が動いていました。
そんなときコーディネーターとして、私はどう関わっていたかというと…サポートに徹します。
ときには一緒に集計するためのシールを数えたり、ときにはこっそり写真を撮影して記録したり(素敵な、熱中するあまり瞬間は記録に残すことを忘れがち。)、メンバーへのエンパーワーメント、つまり「あなたができることを知っているよ」と伝えたり、背中を押したり、「トライしてみたら?」と声がけしたり。
実際、雪まつり調査企画はユースが自らファシリテーターを務め、自分たちで会議を回していました。コーディネーターのやることがなくなるときほどコーディネーター冥利につきる瞬間はないのかもしれません。
第6回目「リフレクション&パーティ!私たちのまちで集まり対話することの可能性を想像しよう」
そんなこんなで本編の前に動きもありつつ、第6回目のタウンミーティングが2024年3月20日(水祝)14:00〜16:00、交流会は16:00〜17:00に開催。
最終回から初参加の参加者もちらほらいらっしゃいました。
さっぽろ気候変動タウンミーティングの第6回の様子は、さっぽろ気候変動タウンミーティング公式noteにてコーディネーター目線でレポートを書いているところです。
当日の対話の内容などが伝わるよう書こうと思いますので、アップしたらぜひお読みくださいね!
ユースとミーティングしました
SNUGにかかわってくれてた/ているユースと会って話しました。SNUGのインスタやこのブログについてのフィードバックをもらったり、これまでの活動を振り返ったり、地域や対話の場の課題について考えたりしました。一緒に考えてくれた方、ありがとうございました。
たくさんの印象的な言葉や問いをいただきました。例えばユース自身が「自分の意見がどれくらい求めらえているかわからない」と感じていること、「沈黙は大事というけれど、いざ沈黙になると焦ってしまう。みんなで沈黙を受け入れるにはどうしたらいいんだろう?」「みんなで集まるのが苦手な人も参加しやすい対話の場づくりって…?」などの問い。
SNUGはこれからもっとみんなで課題について考えていけるような場をつくりたいな、なんて考えています。まだアイデアベースですが…!
結び
さて、今回はこの辺で終わりにします。年度末です。卒業した方、新たな土地に旅立つ方、引っ越す方などを見ながら、SNUGとして来年度はどんなことをしようか、どんなことができるか考え中。
SNUGのペースを大事に活動していきますので、ぜひみなさんもみなさんのペースでご一緒できると嬉しいです。
札幌は春の匂いがしますが、まだまだ寒いです。早くスニーカーを履きたいなと思いながら今回のSNUG Journalを終わりにします。
また金曜日にお会いしましょう。
2024年3月25日(月)
対話の場づくり屋 SNUG
代表 長谷川友子