SNUG Journal

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行! 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「対話の場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

「SNUG Journal」は毎週金曜日に発行!
 対話のプログラム設計や教育、ファシリテーションを行う 「話し合いの場づくり屋 SNUG」の活動レポートや代表の考えなどを発信します。

【第2号】旭川西高等学校にて対話の基礎講座「きくとうワークショップ」を開催しました!

 

「SNUG Journal」 へようこそ!

 話し合いの場づくり屋 SNUGにまつわる情報や活動内容、対話に関するトピックを毎週金曜日にお届けします。

 今回は第2号。先日の旭川西高校で開催した「きくとうワークショップ」の様子をご紹介します。

 

対話の基礎講座「きくとうワークショップ」って?

 「きくとうワークショップ」とは、SNUGが「話し合いの場づくり」において大切にしている「聞く」と「問う」の観点から対話の基礎を学ぶワークショップ(体験型の学びの場)です。

 

SNUG、札幌を飛び出し旭川へ!

 2023年11月2日(木)北海道旭川西高等学校の3年生の希望者を対象に、学校行事の一環としてSNUGが「きくとうワークショップ」を開催しました。

 開催は、放課後の16:00-18:00の2時間。
 担当の先生と定員は20名くらいと想定していましたが、すぐに定員いっぱいになったとのことです。
 当日は24名の生徒さんが「きくとうワークショップ」に参加してくださいました。

教室にいっぱいの参加者たち。

 参加者の皆さんは3年生ということで、進路選択、受験の真っただ中。看護師、福祉士、教育者などを志望されている生徒さんも多いそう。

 

 最初にゲーム「フルーツバスケット」をしながら雰囲気と身体を温め、学びをスタートします。まずは自身ご持つ対話のイメージを付箋に書いてもらいました。


「あなたは『対話』にどんなイメージがありますか?」


 「対話」という言葉のイメージは多様ですよね。「楽しい」「緊張する」という相反するイメージも共存しています。

 この言葉は、プログラムを通してどのように変化するのでしょうか?

 

実践しながら「対話」を体感しよう!

3人一組のワーク。順番決めのじゃんけん中。

 まずは3人一組の小さな「対話の場」を作り、「問いに向かって話す」練習、「じっと聞く」練習をします。

 グループはときに沈黙したり、気まずくなったり、笑い声が上がったり。何が対話の場をつくるのか参加者に考えてもらいます。

 

「聞き方」が周囲に与える影響って…?

 対話を体感したあとは「聞き方カード」を使いながら多様な聞き方を経験するワークを行います。

 対話の中での「聞く」の影響力とは…?

ワークの説明中。

グループワークの中で起きたことや感想を全体に共有します。

 聞き方ワークのあとは、グループで起きたことや感じたことなどを全体に共有してもらいました。

 戸惑った場面や話しやすかった場面とそのときの聞き方、対話を観察したときの感想などを共有します。

 

誰のために「問う」のだろう?

 「聞く」ことの影響力を学んだあとは、「問いかけ」について学びます。

 質問とは異なる「問い」をできるようレクチャーを行なったあと、大きなグループに分かれグループ全員に向かって問いかける「一人一問いワーク」にチャレンジ! 

  参加した全員が目的を持って問うことができました。

すさまじい集中力!

最後は全員でふりかえり

 対話を体感し、聞くことの影響力を学び、問いかけに挑戦した参加者。

 最後は全員で今回の学びをふりかえるため、「対話を学ぶことの意義と影響」について参加者自身の言葉で対話します。

講師は一旦外れて、参加者自身で問いかけあってもらう時間も。

 

「あなたは対話をどのように捉えましたか。あなたの言葉で教えてください。」

 最後に、この2時間のワークショップによって自身が対話をどのように捉えたのか、付箋に書いてもらいました。

 「対話」という言葉に触れるのが初めての参加者も多い中、2時間のワークショップの実施によって自らの言葉で対話を捉えることができました。

 

対話は練習して上達する技術的なもの。

 SNUGは、対話を「コミュニケーション能力」のような個人が生まれ持つ能力ではなく、話す人と聞く人が一緒に練習することで習得可能な「技術的なもの」と考えています。

 また、対話を練習することによって自身や周囲に変化を起こすことができると考えます。

 そんな「対話」の作り手になるためには「聞く」に加え「問う」ことが重要です。

 この「きくとうワークショップ」は、参加者が「対話」と「対話の場づくり」の大事な要素や対話の技術を身につけるきっかけとしてもらうことを目的としたプログラムです。

 

 ワークショップ終了後も、参加した生徒さんが対話や自身の将来に関しての質問をしてくださいました。

 旭川西高等学校の生徒さん、先生、本当にありがとうございました。

 (余談ですが、去年SNUGがファシリテーターを務めたオンラインワークショップの参加者の生徒さんに直接お会いすることができました!)

 

結び

 今回は「きくとうワークショップ」の様子をお伝えしました。

 読んでくださった方はどんなことを感じたのでしょうか。気になります。

  

 そしてSNUGのインスタのフォロワーさんが100人を超えました。

 多くの方に見てもらえているのだなと嬉しく思っています。みなさんいつもありがとうございます。

 結局土曜日を超えてしまいましたが、「SNUG Journal」第二号を無事発行できほっとしています。

 (誤字脱字あったら適宜直します。)

 みなさん、季節の変わり目ご自愛くださいませ。

 引き続き、SNUGは現場も発信もがんばります!

 

札幌の部屋より

話し合いの場づくり屋 SNUG

代表 長谷川友子